2019年03月10日

中国にとっての日本は単なる周辺国から大国へ?

'19年3月10日(日)

中国の習近平国家主席が、
6月に大阪で行われる
主要20か国・地域(G20)
首脳会議に合わせて来日
する見通しだ。
中国共産党政権は日本に
どのような価値を見いだし、
関係を構築してきたのか。
指導者の発言などから
対日政策の底流を探る。

米中貿易摩擦まっただ中の
昨年10月26日、習氏は
北京の釣魚台国賓館で
安倍首相と向き合っていた。
習氏は巨大経済圏構想
「一帯一路」への日本の
協力を求めた後、こう
語りかけた。

「地域経済の一体化を進め、
 共同でグローバルな
 課題に対応し、
 多国間主義を維持し、
 自由貿易を堅持しよう」
(翌27日付の党機関紙・
 人民日報)

習氏が、保護主義を強める
米トランプ政権を意識して
いたのは明らかだった。
約7年ぶりとなる日本の
首相の公式訪問受け入れ
には、日中の「共通の利益」
(習氏)を確認し、米国を
けん制する思惑が色濃く
にじんでいた。

米国との関係を見据えて
対日政策を定める習氏の
考えは、外交政策に関する
会議での発言にもうかが
える。人民日報によると、
習氏は昨年6月下旬、
米国を念頭に
「大国関係をうまく運営
 する」と述べた上で、
こう強調した。
「周辺国外交を進め、周辺
 環境をもっと友好的で
 有利なものにする」

日本は「大国」ではなく
「周辺国」――。
2012年に発足した習政権は、
外交白書で日本をそう位置
づける。
18年版でも、米国、ロシア
などを「大国」とし、
日本をベトナムやラオス、
韓国などと並ぶ
「周辺国」に分類した。
習氏の外交を支える
王毅国務委員兼外相は
昨年12月の外交政策演説で
日本を「周辺国」のうち
北東アジアの一国とさらに
細かく区分した。

胡錦濤前政権時代の白書は
日本を基本的には「大国」
としていただけに、
「日本はもはや格下」
(諏訪一幸・静岡県立大
 教授)との習政権の
認識は際立つ。

一方で習政権には、
米国との貿易摩擦という
難題を抱える中、
世界3位の経済力を持つ
日本との対立は避けたい
との思いが強い。

米中対立は先端技術分野
にも及び、習氏は
「国際的に、先端技術や
 カギとなる技術は
 ますます入手しにくく
 なっている。
 一国主義と保護主義の
 台頭が我々に自力更生の
 道を歩むよう迫っている」
(昨年9月26日配信の
 新華社電)と危機感を
あらわにした。
李克強首相も、日中協力を
深めたい分野として
技術革新を挙げている。

習政権は日中関係を支える
土台とすべく、対中世論の
好転も狙う。そのためにも
実現したいのが、
習氏と新天皇の会見だ。
党関係者は、習政権中枢が
年明け早々、
「新天皇への贈答品には
 何が適当か」や
「新天応の趣味」などに
関する調査を指示したと
明かした。

歴史学者の章立凡氏は、
中国の歴代政権にとって
日本は、
@超大国へのけん制
A資金や技術の活用
B愛国主義教育を通じた
 国内引き締め――の点で
「利用価値の高い隣国で
 あり続けている」
と指摘する。

時々の内外情勢に合わせて
日本を利用する。
その発想は、建国の父・
毛沢東にまで遡る。
(中国共産党 対日政策の底流1
 讀賣新聞3/9 7(国際)面)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする