2019年03月07日

働き手不足で客が寝ている間のコンビニ人間がいない

'19年3月7日(木)

コンビニで働き始めた時、
「私は初めて世界の部品に
 なることができた」。
3年前に芥川賞を受賞した
村田沙耶香さんの
『コンビニ人間』の一節
である。
コンビニでバイトをする
女性が主人公。
「コンビニは私と社会を
 つなぐ接点」と語る
村田さんのコンビニへの
深い愛情が感じられた
▼村田さんでなくても、
多くの人にとって
コンビニは生活に欠かせ
ない存在。食料品をはじめ、
銀行、宅配便など、大概の
用事は済む。
東日本大震災直後の被災地
では、いち早く商品が並び、
ありがたさが身に染みた
▼コンビニが岐路を迎えた。
セブン−イレブンが
24時間営業の見直しに向け、
宮城県などで時間短縮の
実験をする。深刻化する
人手不足に検討を余儀なく
された
▼背中を押したのは、
自主的に時短営業を始めた
大阪の店主の悲痛な声。
妻が病死した後、勤務時間は
16時間を超え、休日は
8カ月間でわずかに3日。
さらに本部が1700万円の
違約金の支払いを求めた
ことで批判が高まった
▼同社を業界トップに育てた
鈴木敏文名誉顧問の座右の
銘は「変化対応」。
全ての店舗で24時間営業が
必要か。便利さを追求する
あまり、何か大切なことを
見失っていないか。
時代の変化に合わせ、考えて
ほしい。
業界だけでなく、消費者の
意識も問われている気がする。
(河北春秋 河北新報ONLINE NEWS3/5)


一方でコンビニ頼りの一面も
ある。

宮城県気仙沼市の南気仙沼
地区には、2か所の災害公営
住宅に寄りそうように
コンビニ3店が立っている。
「幸町住宅」で一人暮らしの
猪狩政勝さん(80)は
朝昼夕の3回、目の前にある
「ミニストップ南気仙沼店」を
訪れるのが日課だ。

朝はおにぎりやサンドイッチ、
昼は弁当、夜はカップ麺を
買う。好物はシューマイ弁当。
日々の食品や果物のほか、
ティッシュペーパー、電池
などの生活用品も購入する。
「俺にとって、何でもそろう
 スーパーだよ」。(略)
(讀賣新聞3/6 35(特別)面)

老夫婦が経営する
近くの雑貨屋が店を閉じた。
コンビニのような
今風の品揃えもしたが、
住民は5`以内に数店舗ある
スーパーへ車で買い物に行く。
下ろしたシャッターに
「長い間、ご愛顧をいただき
 誠に有難うございました
     ・・・・   店主」
という張り紙がしてあった。

高齢化がさらに進めば、
スーパーに行けない高齢者が
被災地のように
コンビニを求める時代が来る
のか。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする