2019年03月01日

韓国は、まず日本と手を切ろうとしている

'19年3月1日(金)

日韓の摩擦が過熱している。
3月号の月刊誌は
「韓国許すまじ」(『正論』)
「韓国の卑怯なウソを
 徹底粉砕!」(『WiLL』)
「韓国に止めを!」
 (『Hanada』)など、
憤りの見出しが並んだ。

いわゆる徴用工
(戦時労働者)訴訟や
慰安婦問題、自衛隊哨戒機
への火器管制レーダー照射
事件などの発火元は、
すべて韓国である。

作家の石原慎太郎は
『正論』で
「他民族による統治と言う
 屈辱はよくわかるが、
 その屈辱の歴史的背景を
 無視し・・・既に政治的に
 決着している筈の問題を
 蒸し返し、要するに
 また金をせしめよう
 という魂胆は卑しいと
 しか言いようもない」
「過去の歴史の事実を無視
 してそれにこだわり
 国際的なルールまでを
 無視して言い掛かりを
 つけ鬱憤をはらしても
 ・・・所詮自分の首を
 絞める結果にしかなりは
 しまい」と述べる。

まさにその通りだろう。
いくら歴史上、日本が
悪玉であり、許せないと
思っているとはいえ、
北朝鮮の核問題に直面して
いる以上、関係を悪化
させても韓国の国益には
つながるまい。
なぜ、そこまで韓国は
執拗に反日行動を繰り返す
のか。

その根底にあるのが、
文在寅政権が進める
「積弊清算」と
「従北民族主義」だ。
積弊清算は、建国以来、
金大中と盧武鉉の
左派政権以外はあしき
時代であり、旧弊を破壊
すべきだとする考えだ。

李相哲龍谷大学教授は、
文政権のキーワードは
積弊清算であり、
「保守政権と、
 親日派だった軍部政権の
 行ったことは全て清算
 しようとしている」と
述べている(『WiLL』」。
日韓請求権協定を反故に
しようとする試みは、
まさしくそのひとつである。

文在寅の基本的歴史観に
ついて、
評論家の室谷克美は次の
ように指摘している。

「彼の脳内では 
 『親日派=独裁勢力
  (朴正熙政権)=
  反共勢力=産業化勢力
  (財閥)=保守派』
 とする等式が成り立って
 いる。
 この等式で結ばれた
 勢力を『ブルジョア』に
 読み替えたら、あるいは
 歴史的正統性を
 『歴史の必然』と読み
 直したら・・・もう
 マルクス主義の階級
 闘争論そのものだ」
 (『WiLL』)。
つまり文在寅は
「マルクス主義者」で
あるというのである。

昨年末に起きた
レーダー照射事件は、
文在寅の「従北姿勢」を
示したものといえる
だろう。

『正論』に掲載された
西岡力麗澤大学客員教授の
「金正恩暗殺未遂事件」は、
その意味で興味深い記事だ。

内容をかいつまんでいえば、
2018年11月中旬に、
金正恩暗殺未遂事件の犯人
として、金正恩の警護を
担当する警衛司令部などから
70〜90人が逮捕された。
それに関与していた
(高位層の?)人物が
漁船で亡命を図り、北朝鮮
から連絡を受けた
韓国当局が彼らを拘束した
可能性を指摘している。

元警視庁刑事、板東忠信も
『WiLL』誌上の対談で
(北朝鮮が身柄確保を狙う)
脱北者を北朝鮮の要求に
よって韓国が拿捕し、送還
した説を述べている。
すなわち、そこまで南北の
「一体化」が進んでいる
ことを示す事件だったと
推察できる。

いま、米国でも日本と同様に、
「韓国はうんざり」という
“韓国疲れ”が起きていると
いう。

古森義久産経新聞
ワシントン駐在客員特派員は
『WiLL』で
「二〇一五年ごろのオバマ
 政権時代に語られた
 アメリカでの
 『韓国疲れ』は、
 二〇一九年のトランプ
 政権でもまた形を変えて、
 広がってきたといえる
 のだ。この『韓国疲れ』が
 トランプ政権にとって
 北朝鮮の完全非核化という
 大目標実現のうえでは
 厄介な障害となることは
 いうまでもない」と指摘
する。

果たして「日米韓」は
関係を維持できるのだ
ろうか。
鈴置高史元日本経済新聞
ソウル特派員は『正論』で
「文在寅政権にとって
 米韓同盟の廃棄は
 『願ったりかなったり』
 なのでである。
 この政権の中枢部は
 民族の和合を最優先課題
 とし、
 『韓米同盟こそが諸悪の
  根源である』と信じる
 人々によって占められて
 いるからだ。・・・非核化を
 巡る米朝の駆け引きの
 中で自然に同盟が消えて
 行くのを待っているのだ」
と論じている。

一方、韓国の保守派は
日米韓の「三角保安体制」が
崩壊してしまうことに
強い危機感を抱いており、
「日本をイライラさせる
 のも米韓同盟破壊の
 一環と見る韓国の
 保守が多い」と鈴置は
言う。しかし、
保守派の言論は積弊清算の
下で徹底的に“封殺”されて
いるのが現状だ。

文在寅が目指しているのは
左翼全体主義国家である。
その先に
「親中・南北連邦国家」
建設があることは間違いない。
文在寅と金正恩は
「運命共同体」の関係で
あるという点を抑えておく
ことは、現在の日韓関係を
考える「視点」として必要
なのではないか。
(敬称略)
(論説委員 宇都宮尚志)
(時評 論壇3月号
 産経新聞2/28 8(オピニオン)面) 


韓国は、中国と北朝鮮に、
中朝を取るか、日米を取るか、
恫喝をもって、二者択一を
迫られているに違いない。



ラベル:文在寅
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする