2019年03月17日

人間の子育ては本能ではないことに気づかなければ

'19年3月17日(日)

一年の計は元旦にあり。
とはいうものの、ふしぎな
もので春かくると、
またそこから一つの年が
始まるように感じられる。
思えば、四季の順番も
春が真っ先にくる
◆去年の今頃、悲しい
偶然に戸惑いを覚えたのを
思い出す。
大学ノートに
「もうおねがいゆるして」
と書き残した船戸結愛
(ゆあ)ちゃん(5歳)、
「泣き声がうるさい」
と暴行された小林心愛
(のあ)ちゃん(生後2か月)、
毛布に巻かれたまま
クローゼットに放置され
窒息した小西真愛
(まりあ)ちゃん(1歳)
◆いずれも亡くなったことが
3月に報じられた、「愛」を
その名に持つ子供たちである
◆そしてこの春の景色を
見わたせば、まさかと
改まってつぶやきたくなる。
千葉県野田市の小学4年生、
栗原心愛(みあ)さん
(10歳)の死をめぐり
両親への捜査が続いている。
父親は暴行容疑で3度目の
逮捕となった。心愛さんの
訴えを書き留めた担任の
メモが痛ましい。
「あたま→なぐられる10回
 (こぶし)」
◆春は統計の季節でもある。
全国の警察が昨年1年間に
摘発した児童虐待事件で、
被害者となった子供たちは
1394人にのぼった。
前年から226人増えた。
砕け散る愛を思う。
(編集手帳 讀賣新聞3/16)

子育ての上手下手を
動物と比べれば、人間が
負ける。
子どもを一人前にする
ということは親離れさせる
ことである。
人間の場合は、一人前にして
社会に送り出すことである。
子どもはそれまでの
社会からの預かり物である。
虐待していいわけがない。
ラベル:虐待 暴行 
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2019年03月16日

詐欺大国日本、「アポ電」強盗はオレオレ詐欺が変異

'19年3月16日(土)

高齢者を狙う特殊詐欺の
手口が、強盗にも利用
された衝撃は大きい。
犯行の凶暴化に対応して、
被害防止の働きかけを強め
なければならない。

東京都江東区のマンションで
先月、80歳の女性が殺害
された事件で、男3人が
強盗殺人容疑などで逮捕
された。女性宅には事件前、
自宅に現金があるかどうかを
尋ねる不審な電話があった
という。

現金の有無や保管場所、
家族構成などを事前に
電話で聞き出す「アポ電」
(アポイントメント電話)は、
息子などになりすます
オレオレ詐欺の典型的な
手口だ。

都内では、渋谷区でも
1〜2月に、息子を装う
電話があった後、
高齢夫婦の自宅に強盗が
押し入る事件が2件続けて
起きている。警視庁は、
同じ強盗グループが関与
したとみている。

オレオレ詐欺に関わる
組織から、容疑者らが
情報を得た可能性もある。
誰が電話をかけたのか。
今回逮捕された3人の他に、
事件への関与が疑われる
人物はいないのか。
警察には、徹底した捜査と
全容解明を求めたい。

金融機関などでの声かけ
といった対策が進む中、
犯人らが手っ取り早く稼ぐ
ために、兇悪化している
恐れがある。被害の拡大を
防ぐ手立てが急務だ。

今回は、防犯カメラの映像
などを解析した追跡捜査が
功を奏した。
犯人の検挙こそが、同様の
犯罪に対する抑止力となる。

昨年1年間に確認された
アポ電は、都内だけで
前年比3割増の
約3万4000件に達した。
高額商品の購入者リスト
などが犯人グループに
渡っているとみられる。

アポ電は犯行の予兆だ、
という心構えを持つ必要が
ある。

自治体や金融機関の職員を
名乗るなど、巧妙な手口が
多い。お金の支払いに
関する電話があれば、まずは
疑いを持つ。家族とも
相談する。放置せずに、
警察に通報することを徹底
したい。

自動通話録音機を無料で
貸し出す自治体も増えて
いる。電話を着信すると、
相手に「会話を録音する」
とメッセージが流れる。

証拠を残したくない犯人の
心理を利用した予防策だろう。
留守番電話を使い、内容を
確認してからかけ直すのも
効果的だ。

特殊詐欺の被害は高止まりが
続く。昨年1年間の
認知件数は1万6400件を
超え、被害額は356億円に
上る。被害者の約8割を
65歳以上の高齢者が占める。

自分だけは騙されないと
過信せず、自衛のための
基本的な対策を確認する
ことが重要である。
(社説 「アポ電」強盗
 讀賣新聞3/15 3(総合)面)

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2019年03月15日

バドは猛禽類のような変幻自在の戦法が不可欠である

'19年3月15日(金)

桃田賢斗(NTT東日本)

10日に行われたバドミン
トンの全英オープン男子
シングルス決勝で、
世界ランキング1位の
桃田が同6位の
ビクトル・アクセルセン
(デンマーク)に2−1
(21−11、15−21、21−15)
で競り勝ち、この種目の
日本勢で初の優勝を果た
した。

試合が行われたのは
日本時間で3月11日。
福島県の中学、高校に通った
桃田にとって忘れられない、
東日本大震災に見舞われた
日だ。
「コートに立つ前に
 そのことを考えた。
 まだ心に傷を負って
 いる方もいると思う。
 そういう方のためにも
 簡単に諦めるわけには
 いかないと思っていた」。
優勝を決めた後の言葉には
自然と気持ちがこもった。

第1ゲームを鮮やかに
先取したが、第2ゲームは
完全に相手の勢いに
押された。194aの長身から
次々とスマッシュを打ち
込まれ
「どうしようかなという
 感じだった」という。
最終ゲームに入っても劣勢は
続き、0−4となって切り
替えた。

剛の相手には柔。
ネット際から相手のネット
ぎりぎりへの得意ショット
「ヘアピン」に活路を見い
だし、相手の勢いを断った。
中盤以降は得点のたびに
ガッツポーズ。
自らを奮い立たせて一気に
押し切った。

「福島県で6年間、中高の
 時を過ごしたことが
 今の自分の土台となって
 あると思う」と思いを
はせる。東北で磨いた技術に
支えられた世界王者が
大一番で力を見せ、歴史と
伝統のある全英オープン
覇者という新たな称号を
手に入れた。(共同)
(産経新聞3/12 18(スポーツ)面)

山口茜(再春館製薬所)
(女子世界ランク4位)

ダイブでレシーブしても
次の相手のショットに
備えているし、後ろ向きに
なって相手のショットを
拾っても、相手コートの
隅に返している。
速くて、体が柔らかくて
どこへ打ってくるか
予測できない
トリッキーさで観客を魅了
する楽しいバドミントンで
ある。

バドミントンの
スマッシュは猛禽類の
狩りのように凄まじい。

猛禽類の狩りは肉食動物の
それに似て容赦はない。
水辺で体の大きな鳥を
選んだときは、
首をつかんで水に沈め、
溺死させる。
仲間同士の空中戦では
背を下にして、
上からの攻撃に身構える。
常に隙のない戦闘モード
である。
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2019年03月14日

野の花に励まされ、不安を乗り越えて新たな旅立ちへ

'19年3月14日(木)

道端の植え込みの
日だまりに、
もうタンポポが咲いている。
視界をスッと小さな花蜂が
よぎる。ホトケノザや
オオイヌノフグリの可憐な
桃色や水色も春らしい。
見上げれば、桜のつぼみも
緩んできた
◆<暗い土の中から
 /つき出た 草の芽
 /とじこめられたものを
 /はねのけていく 
  たのしさ>。
山本瓔子さんの詩
『出発するのです』を
3月の卒業シーズンには
思い出す。
<出発するのです/
 知らないところが
 いっぱいあるから>。
新たな旅立ちへと、不安な
背中を押してくれる
◆東日本大震災の復興の
シンボル曲として広まった
『あすという日が』の
歌詞も同じ作者による。
仙台市立八軒中学校の
吹奏楽・合唱部が震災で
出場できなかった
全国大会に代えて避難所で
披露、被災者を励ました
◆<いま 生きて いること
 /いっしょうけんめい
  いきること>。
やはりこの時期、胸の内に
響く
◆桜の花芽は前年の夏に
形成され、いったん
眠りにつく。冬の寒さに
一定期間さらされて目覚め、
花を咲かせる。
寒さの試練が足りないと
逆に開花が遅れるとか。
自然の摂理に希望を見せつつ、
祈りと再生の季節が巡りゆく。
(編集手帳 讀賣新聞3/12)
ラベル:タンポポ 桜
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2019年03月13日

災害に立ち向かう子どもたちは褒めてもらっているか

'19年3月13日(水)

『高橋是清自伝(上・下巻)』
(上塚司編、中公文庫)を
読むと、是清の人生観に
「ほめる」「ほめられる」が
横たわっていることがわかる
◆米国に留学して奴隷の
扱いを受けたり、
大蔵大臣になってぼろぼろに
なった経済の立て直しを
任されたり・・・。
幼い頃から藩士の奥方たちに
かわいがられ、何かに
つけてほめられたことが
大変な人生を切り抜ける
のに役立ったと書いている
◆自分をほめるのも上手
だったにちがいない。
苦しんだ。でも頑張り続け
たと、自分を心底たたえて
いい頃合いだろう。
きょう(11日)東日本
大震災から8年を迎えた
◆親を亡くし、子供を
亡くし、きょうだいを
亡くした人はたとえ一秒
でも悲しみが胸を離れない
歳月だったろう。
その間にもしかし、宝が
そだっている。
宮城県の多賀城高校では
今春、災害科学科の1期生
33人が卒業し、新たな
舞台へと飛び立った。
痛切な不幸に襲われた
あの日、10歳でしか
なかった子供たちが成長し、
自然の猛威に立ち向かう
道を進むという。
この先どれほどたくさんの
命を救うことだろう
◆使命感と温かさに
包まれるその気持ちだけ
でも、ほめられるに
値する。
(編集手帳 讀賣新聞3/11)
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