2018年10月28日

いじめは道徳の物差しで増加は由々しき事態である

'18年10月28日(日)
[いじめ] ブログ村キーワード

「いったい僕は、なぜ
 こうみんなにいやがられる
 のだろう」。
宮沢賢治は『よだかの星』で、
見栄えが良くないと鳥仲間に
ばかにされ、いじめられる
ヨダカに、こんな悲しい独白を
させている。
「僕は今まで、なんにも
 悪いことをしたことがない」。
幾度読んでも胸が締め付け
られる
▼文部科学省は25日、
全国の小中高校などで
平成29年度に認知された
いじめが、過去最多の
41万4378件だったという
調査結果を発表した。
賢治の作品ではないが、
いじめは動物の世界でも
ありふれた現象で根絶は
難しいとしても、もう少し
何とかできないものか
▼農学校教師でもあった
賢治の物語には、実は
いじめが度々登場する。
『銀河鉄道の夜』の
主人公は貧しく、いつも
同級生にからかわれている。
「ジョバンニは、ばっと
 胸がつめたくなり、
 そこらじゅうきいんと
 鳴るように思いました」
▼『猫の事務所』では、
書記仲間に無視された
主人公がしくしく泣き始め、
それを見た獅子が事務所の
解散を命じる。
「お前たちは何をしているか。
 そんなことで地理も歴史も
 要ったはなしでない」。
いじめが見過ごされるような
学校もまた、不必要である
▼地方支局勤務の新人記者
だった四半世紀以上前、
他紙の支局で特定記者への
いじめが始まった。
別の記者になぜ彼を
いじめるのかと聞き、
こんな返答に唖然とした。
「1人をいじめ対象にすれば、
 その相手以外が結束できる」。
大人がこれでは、
子供ばかりを叱っていられ
ない
▼他者をいじめる暇がある
なら、賢治を読み返して
考えを改めた方がいい。
ジョバンニいじめに加わら
なかったカムパネルラは言う。
「誰だって、ほんとうにいい
 ことをしたら、いちばん
 幸いなんだねぇ」。
けだし真理であろう。
(産経抄 sankei.com10/27 05:00)

中学生祖父母殺傷事件
埼玉県和光市のマンションで
80歳代の夫婦が刃物で
殺傷され、同じマンションに
住む孫の中学3年の男子生徒
(15)が殺人未遂容疑で
逮捕された事件で、
事件翌日に同県川越市で
男子生徒が捜査員に
発見された際、4本の
刃物を持っていたことが
20日、捜査関係者への
取材で分かった。

捜査関係者によると、
男子生徒は調べに対し
「恨んでいる友達を
 殺したかった。
 人殺しの家族にしないため、
 先に家族を殺そうと思った」
という趣旨の供述をしている
という。県警は男子生徒の
交友関係を調べ、動機の
解明を進めるとともに、
事件後の足取りなどを捜査
している。
(読売新聞10/20 22:31 livedoor.com)

これは我慢の限界を超えた
少年が選んだ加害者への
報復法である。

いじめは被害者を生む。
いじめを放置すれば、これを
許す道徳観念のままで、
社会へ巣立つ。
各種のハラスメントも
根絶できないだろう。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする