2018年10月21日

中国の経済成長率6.5%は信用に足るのか

'18年10月21日(日)
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中国の2018年7〜9月期の
国内総生産(GDP)の
速報値は、物価変動を除いた
実績で前年同期比6.5%増
だった。
2四半期連続で減速し、
リーマン・ショック直後の
09年1〜3月期(6.4%増)
以来、9年半ぶりの低水準と
なった。
米国との貿易摩擦の影響で、
消費にブレーキが
かかり始めている。

■不動産に異変
「きょう契約を決めれば、
 優待が受けられます」

10月14日の日曜日、
中国東南部・福建省アモイ
郊外の別荘向けマンション
モデルルームでは、
営業担当の男性が必死で
見学客を勧誘していた。
約500万元
(約8000万円)だった
物件を約400万元
(約6400万円)まで
値引きしたが、
売れ行きは思わしくない。

中国では、9〜10月は
マンション販売の
書き入れ時で、
「金九銀十」と呼ばれるが、
今年は異変が起きている。
調査機関「中国指数研究院」
によると、全国主要都市の
9月のマンション成約件数は、
前年同月より7.3%減った。
ある中国メディアは、
上海の不動産業者が販売促進
のため、成約者に独高級車
BMWをプレゼントする
キャンペーンを始めたと伝えた。
販売不振をはね返そうと
業者は必至だ。

世界一の規模を誇る自動車
市場も、雲行きがあやしく
なっている。
米国との貿易摩擦の激化と
歩調を合わせるように
下落を続ける上海株は現在、
約4年ぶりの安値水準で
推移する。
株安は富裕層の資産を
目減りさせ、不動産や
自動車販売に影響している
ようだ。

映画、携帯も不振
売れないのはマンションや
自動車などの高額商品だけ
ではない。

「中国電影報」によれば、
10月1日からの国慶節
(建国記念日)の連休中、
全国の映画興行収入は
前年同期比27.6%減の
19億元(約304億円)に
とどまった。
庶民は、まず削りやすい
娯楽から節約しているようだ。

9月の携帯電話出荷台数も,
前年同期比11.7%減。
17か月連続の前年割れと
地盤沈下が続く。
こちらも節約志向が強まり、
携帯電話ショップの販売員
ですら、
「前は1年ごとに
 買い替えていたが、
 今は壊れるまで使う」と話す。
インスタントラーメンや
ザーサイなど、安価な食品の
消費が伸びているとの
データもある。

国家統計局が19日発表した
GDP速報では、
個人消費の動向を示す
1〜9月の
「社会消費品小売総額」は
9.3%増と、1〜6月(9.4%増)
から微減した。
だが、統計の数字以上に
消費の現場は冷え込んで
いるようにみえる。

火消しに躍起
「経済成長、雇用、
 物価など主要指標から見て、
 中国経済は合理的な範囲で
 動いている」

今回のGDPを受け、
習近平国家主席の
経済ブレーンとされる
劉鶴(リウフォー)副首相は
19日、談話を発表した。
消費者や投資家の動揺を
防ぐ「火消し」が狙いと
みられる。

中国共産党は今月中にも、
重要会議
「第19期中央委員会
 第4回総会(4中総会)」を
開き、19年以降も視野に
入れた経済政策を議論する。

市場では、中国の19年の
成長率は6%台前半まで
下がるとの予測もある。
会議では、より積極的な
財政政策を打ち出すなど、
景気の下支え策が検討される
見通しだ。
【北京=鎌田秀男】
(讀賣新聞10/20 11(経済)面)



posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする