2018年10月19日

地面師は被害者の胸算用を読んでいる

'18年10月19日(金)
[詐欺師] ブログ村キーワード

東欧出身の
ルースティッヒといえば、
シカゴのギャングのボス、
アル・カポネからも
大金を巻き上げた希代の
詐欺師である。
パリに滞在中の1925年、
エッフェル塔が
修理を必要としているとの
記事を新聞で読み思いつく
▼自ら
「逓信省長官代理」
と名乗り、
金属スクラップ業者を
呼び出して告げた。
塔の修理はコストが
かかり過ぎるので、
取り壊して
スクラップとして売る
ことにした。
大乗り気の業者の耳元に、
賄賂を持ちかける。
まんまと札束をせしめた
ルースティッヒは、
ウィーン行きの列車に
飛び乗った
(『詐欺とペテンの大百科』
 青土社)

▼JR五反田駅に近い
旅館の跡地は、
約2千平方bの広さを
持つ希少物件である。
入札なら
100億円にもなる
東京都心の一等地を
狙ったグループは、
土地の所有者や
仲介業者になりすました。
典型的な「地面師」の
手口である。
住宅大手の積水ハウスに
取引を持ちかけ、
約55億円をだまし取った
▼警視庁捜査2課は、
偽造有印私文書行使
などの容疑で男女8人を
逮捕した。
偽のパスポートや
印鑑証明は、役場で
見破れないほど精巧に
作られている。とはいえ、
本物の土地所有者からは
警告が届いていた。
なぜ
土地売買のプロたちが、
詐欺に引っかかったのか
▼不動産関係者によると、
東京五輪・
パラリンピックを控えて
地価が高騰している
土地取引は早い者勝ちの
状況となっていた。
詐欺師は、相手に
信じ込ませればよかった。
この機会を逃したら
損をするぞ、と
▼「浜の真砂(まさご)
  尽きるとも世に盗人の
  種は尽きまじ」。
石川五右衛門の辞世と
伝えられる。
米国の獄中で死んだ
ルースティッヒも
同じ意見であろう。
人間が心の弱みを抱えている
かぎり、詐欺とペテンの種も
尽きることはない。
(産経抄 sankei.com10/18 05:00)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする