2018年10月02日

自分のことをすべて受け入れてくれる人はいない

'18年10月2日(火)
[ベストセラー] ブログ村キーワード

昔、新米記者は
「トロッコ」と呼ばれていた。
記者を「汽車」にかけて、
トロッコもレールの上を
走るものの、汽車にはほど
遠いことからつけられた
そうだが、言い得て妙だった
▼トロッコ時代、どうしたら
汽車になれるのか、大先輩に
聞いたことがある。
(いわ)く、
「一生懸命取材し、記事を
 書くのは当たり前。
 大酒を飲んでも寝る前に
 10分は読書せよ。
 専門書だけでなく
 ベストセラーは必ず読むこと」。
その教えを守ることなく
ボーッと何十年も生きてきたが、
「ベストセラーは時代の鏡だ」
との声は耳に残る
▼いま、新書で最も売れて
いるのは
「友だち幻想」(筑摩書房)
である
(9月29日付 読書面)。
「『みんな仲良く』という重圧に
 苦しんでいる人へ。」
という惹句(じゃっく)通り、
友人関係に悩む若者を意識して
書かれている
▼驚くことにこの本は
10年前に出版され、著者の
菅野仁さんは2年前に
亡くなっている。
テレビ番組で作家の
又吉直樹さんが紹介したのを
きっかけに火がついたが、
友人関係に悩む若者の何と
多いことか
▼若者だけではない。
昔に比べ人間関係に悩む大人が
増えた気がする。
「自分のことを百l丸ごと
 受け入れてくれる人が
 この世の中のどこかにいる」
という思いは幻想であり、
「人はどんなに親しくなっても
 他者」という意識を前提に
信頼感を醸成すべきだ、と
著者は訴えている
▼人間の集団である
国家同士のつきあいも同じ。
戦後日本は、戦時中の反省が
行き過ぎ、相手を
おもんばかり過ぎてきた。
その点、自衛艦が掲げる
「旭日旗」に難癖をつけてきた
韓国の自粛要請を防衛省が
突っぱねたのは一歩、前進である。
隣国だから、といって
友だちである必要はない。
外交は、国益重視の大人のつ
きあいでありたい。
(産経抄 産経ニュース10/105:00)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする