2018年10月01日

ブラジルに生きるジャポネース・ガランチードの言葉

'‘18年10月1日(月)
[日本庭園] ブログ村キーワード

大学卒業後にブラジルへ渡り、
現地で造園の仕事に長年
携わってきた日本人男性の
話です。

――あるとき、軍の要職に
就いていたというブラジル人
男性から、自宅に日本庭園を
造る仕事を依頼されました。
以前から付き合いがあった
わけではなく、その仕事を
引き受けることで初めて
知り合った相手です。
庭が完成したとき、男性は
「なぜ、あなたに仕事を
 頼んだか」ということを
明かしました。
「子供のころ、私の家は
 貧しかった。
 そんな中、近所に住んでいた
 日本人のおばあさんが
 私をかわいがってくれて、
 よく家に遊びに行き、
 面倒をみてもらった。
 おばあさんに褒められると
 うれしいから勉強に励んだし、
 世の中のために働くことが
 大事だと教えてもらった
 からこそ、ここまで頑張って
 くることができた。
 自分の人生を支えてくれた
 おばあさんの思い出のために、
 日本庭園を造る人を探して、
 日本人のあなたを見つけ、
 庭造りを頼んだのだ」と――
(参考=丸山康則著
 『ブラジルに流れる
  「日本人の心の大河」』
 モラロジー研究所刊)

ジャポネース・ガランチード。
これはブラジルの人たちが
「日本人は信頼できる」という
意味で用いる言葉です。
そうした評価は、
このブラジル人男性の思い出の
中にあるおばあさんの姿のように、
名もなき無数の先人たちの
「周囲の人々へ向ける 
 温かいまなざし」や
「誠実な生き方」によって、
長い時間をかけて形づくられて
きたものなのでしょう。
(ニューモラルNo.590’18/10
 公益財団法人モラロジー研究所)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする