2018年10月20日

痴漢もたじろぐ鳳仙花の英語名は「Touch-me-not」

'18年10月20日(土)
[ホルモン] ブログ村キーワード

まずはお肉の話ではない
と申し上げておく。
生物の成長などに大切な
役割をはたすホルモンの
いわれである
◆この物質は英国の学者が
発見し、ギリシャ語の
「活動を起こす」意の言葉に
ちなみ、ホルモンと名付けた
(『生物学の歴史』講談社
 学術文庫)

そんなわけで
“元気なイメージ”が定着した
ようだが
「活動を起こさない」それも
あるらしい。
季節外れの桜の開花の
報に教わった
◆気象情報会社ウェザー
ニューズは全国から354件の
開花情報が寄せられた、
と発表した。
花芽の成長を抑える
ホルモンが
働かなくなったためという
◆原因は9月の台風である。
このホルモンは
葉の残る間しか作用しない。
強風と塩害で落葉が進み、
春と勘違いする桜が
続出した――
どう受け止めたらいいのだ
ろう?
記事を読んだとき、可憐な
花を浮かべてうれしい反面、
災害の産物をめでるのは
何事かという声も響き、
落ち着かない心持ちになった
◆そういえば、秋には
どちらつかずの名を持つ
花がある。
コスモスは中国語で
「可思莫思花」とも言う。
思うべし、思うなかれ
と読める。
どこかの桜の下に
咲いているかもしれない。
(編集手帳 讀賣新聞10/19)


因みに、勿忘草(忘れな草)の
英語名は forget-me-not である。
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2018年10月19日

地面師は被害者の胸算用を読んでいる

'18年10月19日(金)
[詐欺師] ブログ村キーワード

東欧出身の
ルースティッヒといえば、
シカゴのギャングのボス、
アル・カポネからも
大金を巻き上げた希代の
詐欺師である。
パリに滞在中の1925年、
エッフェル塔が
修理を必要としているとの
記事を新聞で読み思いつく
▼自ら
「逓信省長官代理」
と名乗り、
金属スクラップ業者を
呼び出して告げた。
塔の修理はコストが
かかり過ぎるので、
取り壊して
スクラップとして売る
ことにした。
大乗り気の業者の耳元に、
賄賂を持ちかける。
まんまと札束をせしめた
ルースティッヒは、
ウィーン行きの列車に
飛び乗った
(『詐欺とペテンの大百科』
 青土社)

▼JR五反田駅に近い
旅館の跡地は、
約2千平方bの広さを
持つ希少物件である。
入札なら
100億円にもなる
東京都心の一等地を
狙ったグループは、
土地の所有者や
仲介業者になりすました。
典型的な「地面師」の
手口である。
住宅大手の積水ハウスに
取引を持ちかけ、
約55億円をだまし取った
▼警視庁捜査2課は、
偽造有印私文書行使
などの容疑で男女8人を
逮捕した。
偽のパスポートや
印鑑証明は、役場で
見破れないほど精巧に
作られている。とはいえ、
本物の土地所有者からは
警告が届いていた。
なぜ
土地売買のプロたちが、
詐欺に引っかかったのか
▼不動産関係者によると、
東京五輪・
パラリンピックを控えて
地価が高騰している
土地取引は早い者勝ちの
状況となっていた。
詐欺師は、相手に
信じ込ませればよかった。
この機会を逃したら
損をするぞ、と
▼「浜の真砂(まさご)
  尽きるとも世に盗人の
  種は尽きまじ」。
石川五右衛門の辞世と
伝えられる。
米国の獄中で死んだ
ルースティッヒも
同じ意見であろう。
人間が心の弱みを抱えている
かぎり、詐欺とペテンの種も
尽きることはない。
(産経抄 sankei.com10/18 05:00)
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2018年10月18日

親の心子知らず、子の心親知らず、子の結婚問題

'18年10月18日(木)
[結婚] ブログ村キーワード

平成時代、男女の未婚率は
大きく上昇した。
それに伴い、結婚しない
子どもを心配する親からの
相談も増えた。
<30代後半で公務員の
 息子の結婚について
 困っています。
 息子は口べたですが
 女性に興味がないわけ
 ではなく、
 アニメや声優に凝り、
 週末はそちら方面の
 イベントに出かけます。
 結婚で世間の信用を
 得られるなどと話しても、
 聞く耳を持ちません>
 =70代女性、
  2013(平成25)年=。
<30代の2人の息子は
 まだ結婚していません。
 10年も前から
 結婚をするように
 言い続けてきました。
 親がやかましく言うので、
 仕方なく見合いの場に
 臨んでいるように思えます。 
 結婚は本人の意思による
 もので、
 親が深く干渉すべきでは
 ないのでしょうか>
 =60代男性、
  02(平成14)年=。

これには、作家の久田恵さんが
「少なくとも、『結婚しなさい』
 と親が強制力を発揮すれば
 するほど逃げたくなります」
と回答している。

親が結婚を勧め、子との仲が
悪くなった相談もある。
<娘は2人とも自立して
 いますが、30歳を過ぎても
 独身。結婚相談所の
 パンフレットを見せようと
 したら拒否されました。
 長女に電話で結婚するように
 強く言うと、その後、
 連絡がつかなくなりました。
 次女も、親類から結婚を 
 勧めてもらったところ、
 私を避けるようになりました>
 =60代男性、
  09(平成21)年=。

結婚を勧められる
子の側からの反発も寄せ
られる。

<両親から「結婚しろ」
 とうるさく言われるのに
 耐えきれず、
 一人暮らしを始めました。
 世間体ばかりを気にする
 両親とはけんかの繰り返し。
 今も週末には押しかけてきて
 「結婚しないでいると、
  惨めな思いをするのは
  お前だ」
 「お前は女じゃない」
 とののしります>
 =30代女性、
  02(平成14)年=。

根強い世間体の意識。
逆に、子どもの結婚を壊して
しまう悲劇も起きている。
<30代後半の息子には
 7年間つきあった彼女が
 いましたが、別れました。
 離婚歴があり、2人の子どもが
 いる女性で、私は結婚に反対
 しました。
 世間体もありました。息子は
 「認めてくれなかった
  親の老後の面倒は見ない」
 と言います>
 =60代女性、
  08(平成20)年=。
<最近まで結婚を視野に入れて
 つきあっている男性がいました。
 でも、母や祖母が猛反対し、
 別れてしまいました。
 反対の理由は彼が高卒で
 長男であるなどということ
 でした。また母に反対されるか
 と思うと、恋愛する気も
 なくなっています>
 =20代女性、
  11(平成23)年=。
<40代の長女が30歳の時、
 結婚の話がありましたが、
 反対しました。
 お返しなしとはいえ、
 結納金50万円という
 少なさが悲しかったのです>
 =70代女性。
  15(平成27)年=。

特に娘の場合、親には同居して
自分の面倒を見てほしいという
本音もあるようだ。
<結婚を母が反対します。
 「転勤のある人はダメ」
 「実家が遠い人はやめておけ」
 などと好き勝手に言います。
 彼の名前を姓名判断し、
 「大凶が出たからダメ」とも>
 =30代女性、
  12(平成24)年=。
久田さんは
「子どもが結婚しないと
 世間体が悪い、といった
 価値観を持ち続ける親世代は
 多いが、今は色んな生き方が
 認められており、結婚さえ
 すれば幸せという時代でもない。
 世間体にこだわる必要はない
 ことに早く気づいてほしい」
と指摘。
「家族だからという甘えがあり、
 人生を決めるのは本人である
 という基本を忘れがち。
 親は、見えない場所から
 子どもの幸せを支えてほしい」
と助言する。
(平成の人生案内 親子3
 讀賣新聞10/17 21(くらし)面)

 
何故か読後感がすっきり
しない。
結婚適齢期があって、
健全な子を生んで育てる
には、勝手に時期を
先送りしてはいけない。

親の意見よりもそのことを
片時も忘れてはならない。

ましてや、結婚しないと
決めることは、少子化に
加担し、生き物の務めを
果たせないことになる。


参考
女性がこの適齢期を無視すると人類は絶滅の危機に 

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月17日

富士山を仰ぎ見れば、場所を問わず霊峰の富士

'18年10月17日(水)
[気象庁] ブログ村キーワード

富士山について、
気象庁の関係者に伝わる
小話がある。
山頂付近で気象を観測する
職員が同窓会に出席すると、
みんなに言われた。
「景色のいい所で
 仕事ができて、
 じつにうらやましい」
◆職員は頭をかきかき
答えたらしい。
「しかし、ぼくのいる所からは
 富士山は見えないんだよ」。
富士山といえば、
そこからの見晴らしが
いかにすばらしくとも、
麓から眺める山そのものの
美観に勝るものはないに
ちがいない
◆山麓に位置する山梨県
富士吉田市がきのう(15日)、
「初雪化粧宣言」を発表した。
昨年より11日早い。
7合目から山頂まで
雪に覆われたことが確認
されている
◆気象庁が発表する初冠雪
(今年は先月26日)とは
やや趣旨がちがう。
美しく雪化粧をしましたよ、
というお知らせである。
内陸側からの報告だが、
歌集も出している詩人の
堀口大学に次の歌があるのを
思い出した。
<正面を探して置けと
 言い置いて天人去りし
 富士の山かな>。
いわれてみれば、
どこからでも富士山は
富士山の姿をしている。
眺める人のいる場所こそ、
正面なのだろう
◆ここ数日、朝の空気が
冷たい、白に染まる頂が
冬ちかしと告げる。
(編集手帳 讀賣新聞10/16)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月16日

気象予報は「生き神様」の「稲むらの火」と思うべし

'‘18年10月16日(火)
[津波] ブログ村キーワード

江戸末期の安政南海地震は
死者数千人を出した。
津波の襲来を察した紀州の
庄屋、浜口梧陵は、
刈り取られた稲束に咄嗟に
火を放った。
燃え盛る炎で注意喚起し、
村人を安全な高台に導く
◆ギリシャ生まれの作家、
小泉八雲
(ラフカディオ・ハーン)が
著書「生き神様」の中で
紹介した。
後に「稲むらの火」の物語
となって戦前の国語教科書に
載り、後世に語り継がれていく
◆大規模な災害が相次ぐ。
政府や自治体が悩むのは、
豪雨や大型台風が近づいた時、
いかに住民を避難誘導するか
である。
西日本豪雨の際、広島県内で
避難勧告に従って避難所に
身を寄せた人は、
わずか0.74%にとどまった
という
◆人間には、異常を伝える
情報があっても
「自分は大丈夫」と思い込む
心理が備わっているとされる。
「正常性バイアス」と呼ばれる。
精神の平静を保つための
本能だが、災害時には逃げ遅れに
つながりかねない
◆災害の警告が出たら、
空振り覚悟ですぐに行動したい。
浜口梧陵が暮らした和歌山県
広川町では毎年10月、
住民がたいまつを手に
練り歩き、先人の功績を偲ぶ。
現代の「稲むらの火」が
求められている。
(編集手帳 讀賣新聞10/15)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする