2018年09月11日

重機で均す宅地造成も危険個所を覆い隠す

'18年9月11日(火)
[アイヌ語] ブログ村キーワード

アイヌ語で
地震はシリシモイエという。
「シリ」は地、次の「シ」は
自分、「モイエ」は動かすで、
地が自らを揺らすということ
である。
アイヌの人々は経験した
自然の災害を伝承や神話に
よって記憶してきた
▲それが地名をなしている
ところもある。
砂防学の専門家、南哲行
(みなみ・のりゆき)さんの
論考によると、たとえば
札幌市の豊平は
トイ・ピラ(崩れた・崖)、
弟子屈町の美留和山の名の
由来をたどるとペルケ・
ヌプリ(裂けた・山)に
行き着くという
▲こんな地名や伝承が
過去の災害や危険箇所を
推定する手がかりになる
と南さんは指摘している。
そんな気の遠くなるような
時間と変動を経てきた
北の大地が、
22年前に改定した
震度階級で
初めて見せた
震度7のシリシモイエ
だった
▲震源に近い厚真町を映した
空撮は、まるで緑の丘陵を
長く大きなへらで削り取った
ように赤茶色の断面を
さらしていた。まさに
「崩れた崖」「裂けた山」で
ある。その下に人がのみ
込まれて助けを待っている
かと思えば胸がつぶれる
▲地の揺らぎが昔なら
考えられない広い地域に
被害を及ぼすのも現代である。
北海道全域から明かりを、
日常生活を、情報を
奪い去ったかつてない
広域停電だった。さらに
新千歳空港の閉鎖、鉄道の
まひが道外との人の往来を
遮断した
▲近畿地方の台風被害の
経験を分かち合う間もなく、
今は安否不明の人々の一刻も
早い無事救出を祈るだけで
ある。息つく間も
与えてくれぬ自然の無情には、
災害列島の住民のスクラムで
応じるしかないだろう。
(余禄 毎日新聞9/7)

10日現在、安否不明者は
いない。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする