2018年09月02日

災害に絶え間なく襲われ、人々が支え合って暮らす国

'18年9月2日(日)
[二百十日] ブログ村キーワード

「日本人はこの日月をつねに
 不安とともに待つ。
 この日は稲の収穫の良し悪しを
 決定づける日であり、しかも
 大きな台風が通過するときと
 一致するからだ」。
仏詩人クローデルの
「二百十日」の説明である
▲外交官でもあり駐日大使を
つとめた彼は、9月1日に
起きた関東大震災の体験記で
ちょうどこのころが二百十日と
呼ばれることに触れている。
実は震災のあった1923年の
二百十日は翌2日だったが、
台風は1日にやってきていた
▲東京と横浜での彼の震災
体験記はおりからの台風の
強風によって火災が広がった
さまを記している。この時、
日本海側を北上した台風の
通過に伴い、関東は風向きが
南から北へと変わり、
広い範囲の市街地が焼けて
犠牲者を増やした
▲関東大震災から95年になる
「防災の日」は猛烈な台風21号が
列島をうかがう二百十日となった。
大阪北部の直下型地震、
広域西日本豪雨、災害級の酷暑、
8月には24年ぶりに多発した
台風……ただならぬ夏を
くぐり抜けた9月である
▲「大津波、台風、火山の噴火、
  地震、大洪水など
  たえず何か大災害に
  さらされた日本は、
  地球上の他のどの地域より
  危険な国であり、
  つねに警戒を怠ることの
  できない国である」。
これもクローデルが先の体験記に
書いた一節である
▲台風と梅雨前線による
広域豪雨の被災地を酷暑が苦しめ、
荒っぽくなる気象災害が重なり合う
今日だ。震災の歴史と
二百十日とが交差する
防災の日(9月1日)、
考えうる最悪の災害への備えに
思いをめぐらす機会でもある。
(余禄 毎日新聞9/1)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする