2018年09月06日

災害が激甚化する日本、対処の基本は危うきに近寄らず

'18年9月6日(木)
[想定外] ブログ村キーワード

同形異義語で有名なのは
【菖蒲】だろう。
あやめと読むか、しょうぶ
と読むかで、別の植物になる
◆この二つの花は
どちらにも存在感があるが、
一方が忘れ去られたかのような
同形異義語もある。
【風潮】。
ふうちょう、だけではない。
かざしお、と読めば
次の意味に転じる。
<台風などのために起こる高潮>
(広辞苑)。
存在感を増さぬよう
願うばかりの光景が
きのう(4日)、
台風21号が通過した地に
広がった
◆大阪湾の関西国際空港が
水没した映像に
息をのんだ方は多かろう。
肝の冷える景色である。
高潮と津波の違いはあっても、
「想定外」といった言葉が
飛び交った7年前の震災が
脳裏をよぎる
◆海水が防波堤を乗り越え
ないか。住宅地が浸水しないか。
タンカーが制御を失い、
連絡橋に衝突するほどの
風と波の威力である。
建築物の損壊は免れないに
しても、
人命にかかわる被害が
膨らまぬことを祈りつつ、
締め切り時間を横目に
この稿を書いている
◆7月の西日本豪雨にしても
避難の決断が明暗を分けた。
災害に立ち向かうとは
逃げることなのかもしれない。
こちらは行為としては
反対のようでも。同義である。
(編集手帳 讀賣新聞9/5)

関空で5千人

台風21号の影響でタンカーが
衝突して連絡橋が通行できなく
なり、約5千人が孤立した
関西空港で、取り残された
利用客らを
神戸空港へ輸送する
高速船の臨時運航が5日
始まった。

運輸安全委員会は同日、
船舶事故調査官3人を
現地に派遣する予定で、
状況に応じて
タンカーの衝突状況や
乗組員への聞き取り調査を
行う方針。

関西エアポートなどによると、
高速船は関空と神戸空港を
結ぶ110人乗りの定期船で、
関空内に残る客らを
ピストン輸送する。また連絡橋で
損傷がなかった車線の安全性を
確認し、通行可能と判断できれば、
バスで対岸の大阪府泉佐野市
などへ運ぶことも検討している。

▼【台風21号】ツイッターで
救助要請 「関空」閉じ込めに
不満訴えも


関空は4日の台風21号の
影響による高潮で滑走路や
ターミナルビルが浸水、
全面閉鎖となり一部が停電した。
同社は空港内に取り残された
利用客らに国内線のゲートエリアや、
隣接するホテルの会議場を
開放。乾パンや水、毛布を配布し、
利用客は空港のソファなどで
一夜を過ごした。

空港機能全般の安全確認の
ため5日は全便で欠航、
復旧の見込みも未定という。

連絡橋には4日午後、
大阪湾に停泊中だった
タンカー宝運丸(2591d)が
風に流され衝突。
自動車用道路に亀裂が入り、
路面も盛り上がるなどの
被害が生じ通行不能となった。
(産経WEST9/5 07:23)
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2018年09月05日

飼い猫、野良猫、ノネコ 人の都合で変わる猫の身分

'18年9月5日(水)
[野良猫] ブログ村キーワード

笑点の司会者・春風亭昇太
さんは、色紙にこんな
“ことわざ”を書いて
ファンを楽しませている。
<猫にごはん>
◆<猫にこばん>のもじり
だが、野良猫の繁殖が
多くの地域で問題になる
なか、まさか昇太さんが
餌やりを呼びかけるもの
ではあるまい。
それはさておき何日か前、
なじみのない表現を
本紙東京版で見かけた。
行政にはいつからか、
飼い猫、野良猫に加え
「ノネコ」と称する区分が
できたらしい
◆野良猫との違いは
何だろう。
環境省によれば、
野良猫は人里で餌をもたう
などして暮らすが、
山に入り野生化したものを
ノネコと名づけたという
◆この猫について、
世界自然遺産をめざす
鹿児島・奄美大島で
希少生物を食い荒らす
として捕獲作戦が始まった。
譲渡先が見つからなければ、
殺処分になる運命だという。
島には毒を持つハブが
畑に侵入しないよう、
ハブが好むネズミを狩る
ため猫を放し飼いにして
きた歴史がある。
いま山に住む猫は、
かつての益獣の子孫に
ちがいない
◆動物愛護団体が仲立ち
している。
<猫にごはん>派の方々、
名乗りをあげられたし。
昇太さんの色紙が
命の呼びかけに見える。
(編集手帳 讀賣新聞9/4)
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2018年09月04日

太陽光発電は費用対効果の課題を解決できていない

'18年9月4日(火)
[太陽光発電] ブログ村キーワード

「本来は環境に優しいはずの
 太陽光発電が環境を破壊し、
 CO2削減のはずが
 山林の大規模伐採で
 CO2を吸収する樹木を
 切り倒しています。
 住民を幸せにするどころか、
 感情を逆なでしています。
 太陽光発電自体に
 反対なのではありません。
 しかし、起きている
 現実には反対せざるを
 得ません」と
(静岡6区選出の旧民主党、
現在は国民民主党副代表の
衆院議員、)渡辺(周)氏。

伊豆高原では、韓国資本の
「ハンファエナジージャパン」が
104f(東京ドーム約20個分)に
相当する緑の高原を買い取り、
その約半分の森林を伐採し、
12万枚のギラギラのソーラー
パネルを建設する大規模計画が
進行中だ。
伊豆高原の緑豊かな景観は
一変するだろう。静岡県と
伊東市、住民がこぞって反対
するゆえんだが、業者は
8月10日、森林伐採に着手
してしまった。

暑さの厳しかった今夏、
電力の安定的供給、CO2の
削減、再生エネルギー活用の
重要性はおよそ万人が共有
する思いだろう。
平成24年にスタートした、
自然再生エネルギーの
固定価格買い取り制度
(FIT)を
法制化した菅直人氏もそう
考えていたはずだ。
だが、伊豆高原のみならず
全国各地でいま起きている
地元住民の反対運動は、
太陽光発電が当初予想から
大きく外れて、
暴走し始めたことを
示している。
暴走は、
太陽光が悪いからでは
ない。
菅氏らの制度設計が
欠陥だらけで
太陽光発電を
ボロもうけの手段に
貶めたからだ。

そこには貪欲な利益追求は
あっても、太陽光発電を真に
有益なものにするための、
例えば、太陽光を蓄える
バッテリーの研究開発を
義務づけるなどの工夫が
全くない。

FITの仕組みによって、
電力各社は再生エネルギー
全量を、当初、1`h時、
42円という国際価格の
ほぼ倍の高値で買い取るよう
義務づけられた。
価格は20年間固定され、
事業者には長期にわたり
潤沢な資金が入る。
買い取り価格は、
現在18円だが、
それでも国際価格より
高い。

業者に莫大な利益をもたらす
枠組みの中でも、とりわけ
あしき制度が
「49`hの罠(わな)
である。
「49`hの罠」は、
50`h未満の事業には
一切の規制がかからない
ことを悪用した開発の
仕組みである。
あまりにひどいため
平成26年3月末に
打ち切られたが、
それ以前に結ばれた契約は
いまも有効で、次々と
工事に入っている。

罠の背後には
大手事業者が存在する。
彼らは山林などを
大規模に買収し、
49`h以下の発電に
見合うよう分譲する。
相場は2千万円前後、
利益率は年10%以上と
いわれる。
20年で4千万円の利益を
生み出すこんな取引が
ゼロ金利の時代にあるのだ。

資金を提供する小口の買い主
以上に大本の開発・建設業者は
さらに大きな利益を得ていると
考えてよいだろう。
彼らに渡る利益は
全て、私たちの国民負担だ。
再生エネルギーにかかる
コストは全て電力料金に
上乗せされるからだ。

国民全員の負担で支えている
太陽光発電にもかかわらず、
49`h以下の開発には、規制は
一切ない。
第一、日本には太陽光発電を
規制する法律がない。
国の環境影響評価
(アセスメント)法の対象は
火力、風力、水力だけで、
太陽光は対象外だ。
圧倒的多数の地方自治体も
ほぼ同様だ。

であれば、小規模事業として
多めに見てもらえる49`h
以下の事例で野放図な開発が
まかり通るのは当然だろう。
樹木を切り倒し、根を抜いても、
基礎工事をする必要がない。
工事現場の鉄骨を組み立てて
その上にパネルをポンポンと
載せていくような
手抜きの手法が使われる。
建築基準法にも該当しない
ために、
どんな傾斜地にも設置できる。
配電線の工事も比較的容易に
取得できる第2種の資格で
できる。除草は高い人件費を払う
かわりに強烈な農薬をまいて
終わる。それが
どれほどの土壌や地下水の
汚染をひき起こすか、
樹木が切り倒された後の山から
どれほどの量の土砂が
川に流れ込むか。

こんな開発はどう考えても
おかしい。無論、まじめな
太陽光発電の企業も存在するが、
それでも現在の太陽光発電が
本来の目指すべき在り方から
大きく逸脱しているのは否定
できない。

世界の再生エネルギーの
現場では、最先端を走る中国も
ドイツも太陽光発電から離れ
つつある。中国は猛烈な勢いで
原子力発電に傾斜し、ドイツは
FITを打ち切った。
 
日本でも、九州電力が
不安定な太陽光発電の
全量買い取りにはもう耐えられ
ないとして買い取りを
制限すると宣言した。
日本全体の問題として
太陽光発電の長所・短所を
比べ、考えるべき時だ。

こうした中、
伊東市の住民らは8月31日、
建設工事の差し止めを求める
仮処分を
静岡地裁沼津支部に申し立てた。
太陽光発電が私たちを幸せに
してくれるのかどうか。
日本の未来を守る闘いは
これからだ。
(櫻井よしこ 美しき勁き国へ
 産経新聞9/3 1面)

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2018年09月03日

統計数値を歪めたら、政権は壊れた計器で航海する

'18年9月3日(月)
[文在寅] ブログ村キーワード

「経済情勢を示す数字が
 悪いのは統計が
 間違っているからだ」と
いわんばかりに
政府の統計庁長が突然、
クビになった。
文在寅大統領は
「所得主導の成長」を
看板に、
雇用拡大や低所得者支援など
弱者中心の経済政策に
懸命だが、
経済指標を見るとなかなか
成果が上がっていない。
イラ立ちのあげく、統計に
問題があると思ったのか
統計庁のトップを交代させて
しまった。
辞めさせられた前任者は
「上の声をよく聞かなかった
 からだろうか」と不満を
語り、新任は
「統計を別の方式にすれば
 もっといい数字が出る」と
発言していた人物。
とすると
今後は政権が喜びそうな
いい数字が出るという
ことになるのだろうか。

大統領府は交代人事に
そんな意図はないと否定に
躍起だが、マスコミ論評を
はじめ世論は
「経済が思い通りに
 ならないからといって
 統計数字までごまかそう
 とするのか」と
怒ったりあきれたり。

こんなことがあったのでは
今後、本当にいい数字が出たと
しても国民はにわかには
信用しない。
統計数字は国の信用度にかかわる。
権力の顔色をうかがいながら
数字をいじるとなると、
これはもう北朝鮮並みだ。
目先の利にとらわれて
国の信用を傷つけることこそ、
文政権が追放を叫んでいる
韓国歴代政権の“積弊”なのだが。
(黒田勝弘)
(外信コラム ソウルから
 ヨボセヨ(もしもし)
 産経ニュース9/1 12:50)

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2018年09月02日

災害に絶え間なく襲われ、人々が支え合って暮らす国

'18年9月2日(日)
[二百十日] ブログ村キーワード

「日本人はこの日月をつねに
 不安とともに待つ。
 この日は稲の収穫の良し悪しを
 決定づける日であり、しかも
 大きな台風が通過するときと
 一致するからだ」。
仏詩人クローデルの
「二百十日」の説明である
▲外交官でもあり駐日大使を
つとめた彼は、9月1日に
起きた関東大震災の体験記で
ちょうどこのころが二百十日と
呼ばれることに触れている。
実は震災のあった1923年の
二百十日は翌2日だったが、
台風は1日にやってきていた
▲東京と横浜での彼の震災
体験記はおりからの台風の
強風によって火災が広がった
さまを記している。この時、
日本海側を北上した台風の
通過に伴い、関東は風向きが
南から北へと変わり、
広い範囲の市街地が焼けて
犠牲者を増やした
▲関東大震災から95年になる
「防災の日」は猛烈な台風21号が
列島をうかがう二百十日となった。
大阪北部の直下型地震、
広域西日本豪雨、災害級の酷暑、
8月には24年ぶりに多発した
台風……ただならぬ夏を
くぐり抜けた9月である
▲「大津波、台風、火山の噴火、
  地震、大洪水など
  たえず何か大災害に
  さらされた日本は、
  地球上の他のどの地域より
  危険な国であり、
  つねに警戒を怠ることの
  できない国である」。
これもクローデルが先の体験記に
書いた一節である
▲台風と梅雨前線による
広域豪雨の被災地を酷暑が苦しめ、
荒っぽくなる気象災害が重なり合う
今日だ。震災の歴史と
二百十日とが交差する
防災の日(9月1日)、
考えうる最悪の災害への備えに
思いをめぐらす機会でもある。
(余禄 毎日新聞9/1)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする