2018年09月25日

道徳を教える大人が及び腰

'18年9月25日(火)
[道徳] ブログ村キーワード

道徳が正式教科となり
小学校で本格実施され
半年が過ぎようと
している。
書店のコーナーには
相変わらず
「親の敵(かたき)」の
ように教科化を批判する
本が並ぶ。
文部科学省の官僚OBの
近著もあり怖々(こわごわ)
手に取ってみた
▼寺脇研元
文化庁文化部長は
『危ない「道徳教科書」』
(宝島社)で、
監督のバントの指示に
従わず強打した
「星野君の二塁打」
という教材を例に、
犠牲を強いるなど
価値観の押しつけを
危惧する
▼前川喜平元次官は
『面従腹背』
(毎日新聞出版)で、
教育への政治介入に
「面従」しつつ、
考え議論するなど
「教育の本質」を
失うまいと
「腹背」してきた
苦労を語る。
両氏とも道徳教育は
重要だと知った上で
安倍晋三政権の
「押しつけ教育」を
憂えているようだ
▼その前にルールを守る
大切さを子供たちに
しっかり説いてほしい
と小欄は願う。
天下り斡旋問題の
前川氏に続き、
高額接待で辞任した
戸谷一夫前次官は
「道徳などを
 所管しながら国民の
 信頼を失墜させた」
と謝罪したが、
遅かった
▼連休に書店を
見て回ると、
マサチューセッツ
工科大のシェリー・
タークル教授の
『つながっているのに
 孤独』
(ダイヤモンド社)
というインターネット
社会の課題を象徴的に
示す話題作もあった。
ネット上では
似た考え方の人が
集まり、
違う意見や文化に
触れる機会が
かえって少ない。
教育界でも、
専門家が懸念している
ことだ
▼そこで独善に陥らぬ
「心棒」が頼りになる。
斎藤孝明治大教授の
『大人の道徳』
(扶桑社新書)は、
時を超えた英知は
ビジネスの場など
社会で一層求められて
いる、と指摘している。
秋のお彼岸で、
先人が築いてきた
歴史を思い、心棒となる
普遍的価値を学ぶべき
大人は、自らを含め
多そうだ。
(産経抄 産経ニュース9/24 05:00)
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2018年09月24日

太陽系の起源を知れば、明日が分かるのだろうか

'18年9月24日(月)
[JAXA] ブログ村キーワード

ドイツの哲学者、
ヘーゲルの『法の哲学』に
知られた一節がある。
<ミネルバのフクロウは
 黄昏に飛び立つ>。
一つの時代が終わりを
迎えるとき、
知性を司る女神ミネルバは、
化身のフクロウを空に放つ。
その時代を俯瞰し、
歴史の総括から得た教訓を
次代に伝えるためだという
▼古代史に残るサラミスの
海戦(紀元前480年)では、
劣勢のアテネ軍が
旗艦のマストに止まった
フクロウを見て奮い立ち、
ペルシャ軍を破った。
かの鳥が戦の成り行きを
見通していたかは
定かでないが、
知性の化身が勝利を
もたらした点で
示唆に富む挿話だろう
▼人類の知的欲求も
今では歴史を飛び越え、
壮大な宇宙へ向かっている。
小惑星リュウグウに
到達した
宇宙航空研究開発機構
(JAXA)の探査機
「はやぶさ2」が、
地表で活動する
ロボットを投下した。
その名を
「ミネルバ」という。
知性の女神が援軍とは
心強い
▼リュウグウには
有機物や水を含む岩石が
あるとみられ、
生命の起源が詰まった
「缶詰」とも呼ばれる。
重力が地球の8万分の1
しかない星の地表を、
ミネルバは跳びはねて
観測する。
大小の岩で覆われる
地表には、十分な足場も
ない。見通しの利かぬ
難行軍である
▼知性を磨き続けた
人類は、
数十億年もの時間を
さかのぼり、
太陽系の起源という謎に
理論的な答えを出した。
必要なのは物証による
裏付けである。
直径1`足らずの天体に
手がかりはあるのか。
黄昏時のない宇宙に
自ら飛び立つミネルバに、
証人となってもらおう
▼はやぶさ2は
リュウグウの地表から
砂などの物質を採集し、
およそ2年後に地球に
帰還する。
鳥の目で小惑星の
全てを見尽くした
知性の女神は、そのとき、
われわれ人類に
どんな答えをささやいて
くれるのだろう。
(産経抄 産経ニュース9/23 05:00)
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2018年09月23日

新聞の主張は自由だが国民の主張には責任が伴う

'18年9月23日(日)
[自民党総裁選] ブログ村キーワード

職業柄、違和感を覚える
言葉遣いを見ると、
すぐに辞書を引く。
安倍晋三首相が、
石破茂元幹事長に勝利した
自民党総裁選に関しても
そうだった。
553票対254票と、
安倍首相に約300票差を
つけられた石破氏について、
マスコミ報道では「善戦」と
いう表現が強調されていた
▼広辞苑によると、善戦とは
「実力を出し尽くして
 よく戦うこと。多く敗者の
 戦いぶりにいう」とある。
確かによく戦ったとは
いえようが、
「国会議員票、党員票とも
 善戦」
(21日付毎日新聞朝刊)
とまで書くのはどうか。
国会議員票の8割強が
安倍首相に回ったのに
無理があろう
▼かと思うと、読売新聞は
「安倍首相の圧勝で終わった」
と記し、石破氏に関しては
「健闘」の表記で統一して
いた。
健闘は、同じく広辞苑では
「よくがんばって
 たたかうこと。
 屈せずに努力すること」
の意とされる
▼善戦と健闘の区別は、
浅学非才な小欄には
よく分からない。ただ、
肝心の党員票にしても
疑問は残る。
前回平成24年の総裁選では、
5人が立候補した中で
石破氏は党員票の55%を
獲得し、安倍首相は29%に
とどまっていた。
それが今回は一騎打ちで
安倍首相55%、石破氏45%と
逆転しているのである
▼現職首相の強みはあるに
しろ、党員票を大きく
伸ばしたのは安倍首相であり、
石破氏は獲得率を減らした
というのが客観的な数字である。
永田町界隈の事前予想を
上回ったら善戦だというので
あれば、何とハードルが低い
話か
▼21日付朝日新聞朝刊は
1面で
「『圧勝』できず政権運営に影」、
2面で
「首相 崩れた『圧勝』」と
見出しを付けていた。
だが、安倍首相は全体で
7割弱の票を確保したのだから、
読売のように圧勝だと認める方が
素直な見方だろう。
(産経抄 産経ュース9/22 05:00)
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2018年09月22日

総裁選に敗れたとはいえ、石破さんは野党ではない

'18年9月22日(土)
[角福戦争] ブログ村キーワード

昭和47年の自民党
総裁選は、
佐藤栄作首相の
後継の座をめぐって、
田中角栄氏と福田赳夫氏の
間で争われた。
いわゆる「角福戦争」が
始まり、多額の現金が
飛び交ったとされる
▼中間派の若手政治家が
地元の選挙区から羽田に
飛行機で帰ると、
待っていた田中氏から、
いきなり300万円を渡された。
すでに福田氏に票を入れると
約束していたので、
「受け取れない」と断った
▼田中氏は気にも留めなかった。
「いいんだいいんだ。
 次の機会にオレに入れて
 くれればいい。
 福田に入れてもいいから」。
読売新聞の政治記者を
長く務めた老川祥一さんの
『政治家の胸中』(藤原書店)に
あるエピソードである
▼自民党総裁選の
投開票が昨日(20日)行われ、
安倍晋三首相(63)が
連続3選を果たした。
残念ながら、
石破茂・元幹事長(61)との
間で実のある政策論争が
交わされたとは言い難い。
首相支持派の議員から、
石破氏を支持するなら
辞表を書けと言われた。
斎藤健農水相のこの発言が、
議論の迷走を招いた一つの
要因である
▼石破氏側が、首相側の
パワハラだと批判を強めれば、
安倍氏は角福戦争を
引き合いに出して、
「昔はもっと激しい言葉が
 あった」と反発する。
権力闘争の激しさは
今も昔も変わらない。
ただ、渦中の政治家の
度量がどんどん小さく
なっている。
それが気にかかる
▼「天の声には時には
  変な声もある」。
昭和53年の
総裁選の予備選で
まさかの敗戦を喫した
福田氏は、
有名な言葉を残した。
老川さんは、福田氏の
いさぎよさを示すもう一つの
名言を紹介している。
「総理でなくても仕事は
 できる」。
憲法改正の必要性、昨今の
国際情勢に対する危機感、
石破氏は安倍氏と、
いずれも共有している
はずだ。しっかり仕事を
してほしい。
(産経抄 産経ニュース9/21 05:00)
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2018年09月21日

人前で怒りをあらわにする人が増えている

'18年9月21日(金)
[アインシュタイン] ブログ村キーワード

アインシュタインは
時間は一定ではなく
相対的だと言ったが、
遅刻とみなされる時間も
一定ではないらしい。
同じ地球の上でも
国民性の違いでさまざま
である
◆一説によれば、
ドイツが5分、
イギリスで10分、
フランスとイタリアが
ともに15分――
欧州の先進国で
最も遅刻に寛容な国の
倍というから、
世界をまたにかけて
活躍する美術家が
立腹するのも無理からぬ
ことかもしれない
◆兵庫県西脇市の
美術館職員が制作資材を
運ぶのに30分遅刻し、
横尾忠則さん(82)を
怒らせたという。
「制作意欲が失われた」
と立ち去り、
作品が整わず展覧会を
延期する事態になっている
◆作られようとしていた
のは地元特産の播州織の
布などを使った立体作品
だった。
播州織は豊かな色彩と
肌触りの良さで、
ルイ・ヴィトンをはじめ
海外ブランドの生地にも
採用されている。これを
西脇出身の横尾さんが
手がけるとなれば、
地元の人が楽しみにしない
はずはない
◆アインシュタインに
聞くまでもないのは、
人の内側に怒りの宿る
時間である。
個人によりさまざまで、
これにも定時はない。
横尾さんに意欲が戻るまで、
いかほどだろう。
(編集手帳 讀賣新聞9/20)


因みに、ルイ・ヴィトンの
綴りは何文字か?
職場の休憩時間に話題に
なった。
正解は12文字、
カタカナ6文字の倍の
LOUIS VUITTON である。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする