2018年08月21日

経済は力ずくではなく微妙なバランスで回っている

'18年8月21日(火)
[貿易戦争] ブログ村キーワード

米中両国の
事務レベル貿易協議が
22日から米国で開かれる
予定だが、双方の主張は
依然として隔たりが大きく、
摩擦解消につながるかは
不透明だ。今春に始まった
米中貿易戦争は、すでに
中国経済にダメージを与え
始めた。
「中国に勝ち目はなく、
 はやく失敗を認めて、
 事態を収束すべきだ」との
厳しい見方も中国国内で
くすぶっている。

2期目の習近平政権が
発足した直後の3月23日、
中国商務省は米国による
鉄鋼・アルミ製品への
追加関税措置への報復
として、128品目の
米国製品に対し
追加関税を課すと発表。
問題がエスカレートした。

中国の官製メディアは
「われわれはいかなる
 戦争も恐れていない」と
強気な姿勢を崩していない。
ただ、対米輸出に
依存している中国経済が
米国と全面対決することは
「無謀な戦い」とみる
投資家も少なくなく、
中国の金融マーケットは
敏感に反応した。

株式市場では3300㌽前後
だった上海総合指数が
3月末から下落し、
8月中旬には2600㌽と
約20%も下げた。
人民元の為替相場も
対ドルで10%近く急落した。
中国は近年、経済成長率が
前年比6〜7%で推移して
いる。
為替相場が下落すれば
輸入コストが大幅アップする
など、成長率を押し下げる
要因になる。

「中華民族の偉大なる
 復興」とのスローガンを
掲げ、経済規模で米国を
追い越すことを夢みる
習政権にとって、打撃は
大きい。
広東省や上海周辺で、
米国からの発注激減に
ともない、生産停止に
追い込まれる工場も出て
いる。中国は報復措置
として、米国産大豆に
高い関税を課したが、
中国国内の家畜飼料は
米国産大豆に依存して
いるため、
飼料のコストが増大。
7月以降、北京など
都市部の豚肉の価格が
高騰し、市民生活にも
大きな影響が出始めている。

一方で、中国が追加関税を
課す米国製品は農業分野に
集中していることもあって、
貿易戦争が米国経済に与える
影響は今のところは限定的。
ニューヨーク株式市場の
ダウ工業株30種平均は
この間、むしろ5%前後上昇
している。

中国の著名な経済評論家、
賀江兵氏は香港メディアに
対し米中貿易戦争について
「勝ち目がない」と強調
した上で、
「いまの状態が今後2カ月
 以上も続くと、
 中国の経済は壊滅状態に
 突入する」と指摘し、
中国当局に対し早期解決を
訴えている。(矢板明夫)
(産経新聞8/20 3(総合)面)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする