2018年08月14日

企業経営はサッカーと同じと米ハーバード大教授が語る

'18年8月14日(火)
[チームプレー] ブログ村キーワード

米ハーバード大教授らと
関西の経営者らが議論する
「関西・ハーバードフォーラム」
(関西経済同友会など主催)が
7月10日、大阪市内で
開かれた。
出席者を驚かせたのは、
同大学教授陣が熱く語った
「日本人気質」。
チームプレーの大切さや
信念を貫く経営姿勢など、
かつて日本企業のお家芸と
された理念こそ、米国で
ベンチャー企業が続々と
生まれる秘密だというのだ。

「サッカーで自分が点を
 入れたことより、チームが
 勝ったかどうかが重要」

ハーバード・ケネディ
スクールのロジャー・
ポーター教授は基調講演の
最後をそう締めくくった。

個人プレーよりもチーム
プレー。
個人主義の文化だといわれる
米国人の口から出た発言に、
会場に詰めかけた企業関係者ら
約130人は意表をつかれた。

ポーター教授は会社組織の
あり方について
「どのように従業員が
 会社から扱われているかが
 重要。長く優れた製品を
 生み出している企業は、
 従業員から感謝される
 企業だ」と述べ、
従業員の満足度を経営の
大きな指標に位置づけた。
能力主義でリストラは
当たり前という、
米国企業に抱きがちな
日本人の固定観念を打ち砕く
言葉だった。
   □   □
基調講演後の
パネルディスカッションでは、
ベンチャー育成をめぐって
議論が白熱した。

ここでも、合理主義では
くくれない米国の企業風土に
会場の関心が向けられた。
ベンチャーに求められるのは、
利益重視の冷徹な経営判断
よりも、もっと人間的な情熱だ
というのだ。

「すべての成功した
 起業家には世界
 を変えたいという強い
 使命感があった。
 自分のやり方が
 これまでより優れている
 という強い信念だ」
そう熱っぽく語ったのは
同スクールのリチャード・
キャバナフ非常勤講師。

大林組の大林剛郎会長が
「日本には米国のように
 ベンチャーの奇抜な発想を
 受け入れる素地がない」
と指摘したのに対して、
キャバナフ氏は
「米国でもほとんどの
 ベンチャーが失敗する。
 不屈の精神、粘り強さが
 必要」と強調した。

ほかの参加者からは
「なぜ日本の良い技術が
 世界標準を取れないのか」
と疑問が示されたが、
キャバナフ氏は
「日本にも起業家精神の
 黄金期があった。
 1950〜70年代に
 自動車や家電メーカーが
 成長し、日本が
 グローバルスタンダード
 だった」と問いかけた。

神戸大大学院の三品和広
教授はキャバナフ氏の意見を
広げる形で、
「経営管理がいわれ出して
 から日本は弱くなった。
 (利益が出ず)自転車
 操業だったころの日本は
 活力があった。
 ベンチャーが最初から
 金を目的にすべきでは
 ないということだ」と
話した。
   □   □
同友会は平成5年から
毎年、米ボストンを訪問して
ハーバード大と共催で
フォーラムを開催。
創立70周年を迎えた
28年に初めて大阪で
フォーラムを開き、
今回は2回目だった。

ハーバードの教授陣が
チームプレーや精神力の
重要性を訴えたことに、
会場からは
「ハーバードの先生方は
 日本人よりも日本人らしい」
と驚きの声が上がった。
同友会の黒田章裕代表幹事
(コクヨ会長)は
7月31日の定例記者会見で
「日本的な経営の仕方、
 ものの考え方が評価され、
 勇気づけられた」と
振り返った。

ただ、アップル創業者の
スティーブ・ジョブズ氏が
何度も挫折しながら、
エンジニアのスティーブ・
ウォズニアック氏らと力を
合わせて成功したことを
思い起こせば、
「みんなでがんばる」ことは
日本人の専売特許ではない。

また、バブル崩壊と
「失われた20年」を経て
日本企業が忘れかけた価値観を、
かつてライバルとして客観的に
みていた米国人から逆に
教えられたのかもしれない。
(牛島要平)
(産経WEST8/13 06:30)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする