2018年01月02日

元旦の願いが色あせないうちに

'18年1月2日(火)
[コラム] ブログ村キーワード

元日の新聞のコラムである。

はて元旦紙面に何を書こうか。
この年の瀬、通勤の電車内で
ぼんやり考えていたとき、
一人の初老の男性が
両手にいくつもの紙袋を
抱えて乗り込んできた
◆会社のネームの入った
事務服を着ている。
ほぼ間違いなく、暮れの
お得意さん回りだろう。
袋からはよく知られた
銘酒の箱がのぞく。
一升瓶7、8本でどんな
重さになるのか。
電車が揺れると、両腕は
いかにもつらそうだが、
眉間にしわを寄せ、
踏ん張って立っていた
◆ふと、作家の内田百閧ェ
玄関先に並べて貼ったという
二つの狂歌を浮かべた。
<世の中に人の来るこそ
 うるさけれ とはいう
 もののお前ではなし>
<世の中に人の来るこそ
 うれしけれ とはいう
 もののお前ではなし>
◆前者であれば、うれしい。
後者であれば、悲しすぎる。
酸いも甘いも、両方あるのが
人間社会の常にちがいない。
電車のなかでは
一言もいえなかったけれど、
思えば、コラムで応援の声を
張りあげることはできる
◆奮闘努力する人の姿を
みれば、報われますようにと
祈りたい。
くじけそうなら、頑張ってと
励ましたい。
市井の悲喜こもごもに
寄り添う「編集手帳」で
ありたい。
(編集手帳 讀賣新聞1/1)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする