2017年10月31日

牛と寝て、カオスを楽しめなければ生活できない国

'17年10月31日(火)
[インド] ブログ村キーワード

「インドに赴任する人は、
 インドが呼んだ人だ」

ある先達の言葉を胸に
ニューデリーに着任した。
空港を出てしばらくすると、
牛と犬が並んで寝ており、
ある程度想像はしていたが
インド世界に来たことを
実感した。

「そんなことで驚くな。
 お前も牛と一緒に寝ろ。
 カオス(混沌)を
 楽しめる人間が、
 この地に適応できる人だ」。
取材で出会った
80歳を過ぎた元インド軍
幹部は笑いながら断言する。

そんなカオスの国は
新興5カ国(BRICS)の
一員であり、
「次に来る国」と言われ
つつも、いまいち
突き抜け切れない。
主要国でも屈指の
経済成長率を保ちながら、
財政赤字は解消されない。
人口の約2割が1日1.9j
(約215円)以下で生活
する貧困率の高さも課題だ。

成長の鈍化も指摘される中、
それでも人々の熱気には
圧倒される。
ヒンズー教徒の祭典
「ディワリ」を前にした
プレゼント商戦で街は
大にぎわいとなった。
取材に応じた男性は
「財産の大半をディワリで
 使う」と言い切り、
ドラム缶ほどの大きさの
荷物を頭上に載せ、
野良犬をよけながら悠々と
立ち去った。

混沌の中でインドはどこへ
向かうのか。
牛と寝るのはさすがに
遠慮したいが、
“呼ばれた人”として、
その一端でも伝えて
いきたいと思う日々だ。
(森浩)
(外信コラム ガンジスのほとりで
 産経ニュース10/27 15:15)

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2017年10月30日

米国では銃だが、日本では刃物の規制ができていない

'17年10月30日(月)
[銃] ブログ村キーワード

トランプ氏が大統領に当選
した約1年前、まわりの
何人かのニューヨーカーは
「カナダに引っ越したい」
と嘆いていた。
その後、実際に引っ越した
という人は聞かないが、
リベラルな米国人にとって、
カナダはあこがれの的と
いえる。

先日、映画監督の
マイケル・ムーア氏の
ワンマンショーを
観劇したときも、実感した。
トランプ氏や政権を揶揄する
「風刺コメディー」で、
リベラルの牙城である
ニューヨークの
ブロードウェーの劇場は
満席。
中でも、米国と比較して
カナダを持ち上げる演出が
目立ち、観客にうけていた。

印象に残ったのは、
ラスベガスの銃乱射事件を
受けたムーア氏の提案だ。
厳格な銃規制の法律がある
カナダでは、男性が
銃を購入する際、
申請書類に妻の署名が
必要で、それがない
場合には警察から妻に
連絡がいくという。
米国の銃犯罪の9割以上が
男性によるものといい、
ムーア氏は危険人物に
銃が渡らないようにする
ため
「カナダのように、
 妻や親しい女性の
 許可制にすべきだ」
と訴える。

何らかの形で女性の力を
利用するのは妙案かと
思いきや、
米国人の友人には
「大幅な銃規制は到底無理」
と一蹴された。
何の手立ても打たないまま、
繰り返される銃乱射事件。
米国人じゃなくても、
「カナダは良いよなぁ」と
嘆きたくなる。(上塚真由)
(外信コラム 
 アイ・ラブ・ニューヨーク
 産経ニュース10/27 08:00)


スーパーで、
のぼり旗を立てて
新潟・燕三条の鉄製品が
並べられていることが
よくある。
包丁、鋏、ナイフ、爪切
など見ているだけで
怪我をしそうな切れ味を
想像する製品である。

世の中が乱れてくると
刃物を使った犯罪が増える
予感がする。

米国でも日本でも
子どもを
紳士淑女に育てる教育を、
しにくい規制に先立ち、
実施すべきではないか。
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2017年10月29日

言葉は新陳代謝を繰り返し、時を越えて生き続ける

'17年10月29日(日)    
[広辞苑] ブログ村キーワード

清少納言はどんな人だった
のだろう。
「枕草子」で述べている。
<いやしきことも、
 わろき事も、
 さと知りながら、
 ことさらに言ひたるは、
 あしうもあらず>
◆おそれながら拙訳を。
「品のない言葉も、
 みっともない言葉も、
 本人がわかって使う
 分には、別に
 いいんじゃない」。
若い人らの話がわかる
国語学者の先生を想像して
しまう
◆来年1月に
「広辞苑第七版」が発売
される。
約1万語が新たに加わり、
「ちゃらい」もその一つ。
と聞けば、お口に合わない
方もおいでだろう。
先生に反発を禁じえない
ものの、新語や日本語の
変化にはなごむ場合も
あるから不思議である
◆国語学者の
金田一秀穂さんが、
「花に水をあげる」が
好例だと言っている。
本来は「花に水をやる」
だが、それだとまるで
乱暴に水をまくような
印象もある。
丁寧さの表れと解釈すれば、
「花に水をあげる」でも
いいのではないかと
(文芸春秋
 『日本語大好き』から)

◆やさしい気持ちのこもる
「あげる」である。
文法上は間違いとしても
「別にいいんじゃない」派に
引き寄せられてしまう。
今度、使ってみようかな。
でも、ちゃらいは、ちよっと。
(編集手帳 讀賣新聞10/28)

この間、テレビ通販で
電子辞書の安売りをして
いた。
広辞苑の改訂版の発売が
予定されていることと
無関係ではないだろう。

言葉と聞いて
死語を思い浮かべた。
26、27の両日、
町内の葬式で、斎場の
受付を頼まれたので
つい・・・・・。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月28日

静かで質素な生活を選べなかった偉大な物理学者

'17年10月28日(土)
[アインシュタイン] ブログ村キーワード

米国のプリンストンという
町に、数学の苦手な少女が
いた。
母親は少女がときどき、
宿題を持って外出する
ことに気づいた
◆娘は隠すそぶりもなく
言った。
「数学の宿題が解けなくて
 困っていたとき、
 近所に偉い先生がいて、
 とても良い人だって
 聞いたの。それで
 家を訪ねて宿題を
 手伝ってもらえないかと
 頼んだら、とっても
 喜んでくれて」。
アインシュタインだった
という
◆当地の学術研究機関に
学んだ数学者の故・矢野
健太郎さんが随筆で紹介
していた。
歴史上、最も偉大とされる
物理学者は触れ合う人に
幸せをふりまく特技が
あったらしい
◆1922年、東京の
帝国ホテルに滞在中に
従業員に渡したメモである。
「静かで質素な生活は
 不安に襲われながら
 成功を追求するより
 多くの喜びをもたらす」。
エルサレムの競売で
ホテルの便箋2枚が
2億円で落札されたという
◆宇宙の壮大な成り立ちに
数式の橋をかける頭脳の
どこにそんな場所があった
のか、ふしぎなほど
身近な空間に温かな思慮を
配っている。
科学の域を超えたその人の
ハートフルな語録は
今なお世界中で人気がある。
日本発の言葉もそこに
加わる。
(編集手帳 讀賣新聞10/26)
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2017年10月27日

北朝鮮も中国もそうなのか、ロシアで見たある真実

'17年10月27日(金)
[プーチン] ブログ村キーワード

10月上旬、
モスクワ中心部の広場で
行われた
反プーチン政権の集会を
訪れた。
6月に同じ場所で集会が
行われた際には、
武装した治安部隊員らが
多くの参加者らを拘束して
おり、今回も同じ事態が
懸念された。

しかし、雨の中、数百人の
若者らが
「プーチンなきロシアを!」
などと好き勝手に叫んで
いるのに、
制服姿の警官は眺めて
いるだけだった。
当局が態度を和らげた
かのような印象すら
受けたが、
それが見せかけだった
ことに気付くのに、
時間はかからなかった。

一部の参加者らが、
クレムリンに向かって
歩き始め、ついていくと
状況が変化していた。

少し離れた建物のかげに
武装警官らが
じっと身構えていたのだ。
クレムリンに近づくほど
あからさまになり、
最後は道路脇に
ずらり並んでいた。
一部の若者らが
拘束されたようだった。

おまけもあった。
そこからクレムリンに続く
地下街に入り、
原稿を書こうとすると、
突然「技術的問題」を
理由に、記者を含む
すべての買い物客が追い
出された。
これで集会参加者らが
クレムリンに向かう道は
ほぼ完全に断たれた。

地下街閉鎖の理由に
ついては
「爆破予告があった」など
とも報じられたが、とても
信じられなかった。
当局はすべてを
コントロールしている。
そう感じざるを得なかった。
(黒川信雄)
(外信コラム 赤の広場で
 産経ニュース10/25 10:30)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする