2017年09月05日

北朝鮮の動向はケ・セラ・セラでは済まされない

'17年9月5日(火)    
[北朝鮮] ブログ村キーワード

▼「起こるべきことは
  必ず起こる」。
1954年公開の映画
「裸足の伯爵夫人」のなかで、
450年続いた伯爵家の家訓
として語られるセリフである。
裸足の踊り子マリアと
運命的な出会いをする伯爵
には、秘密があった。
戦争で負傷し、性的不能に
陥っていた

▼フランス文学者の
鹿島茂さんによれば、
冒頭の家訓の意味は、
「起こるべきことを
 してはならない」である。
だが、マリアの魅力に
負けた伯爵は家訓に背いて
マリアと婚約し、悲劇を招く
(『悪の引用句辞典』中公新書)

▼まさに
「起こるべきこと」が
起きてしまった。
北朝鮮による
6回目の核実験の強行で
ある。
北朝鮮の国営メディアは、
大陸間弾道ミサイル
(ICBM)搭載用の
水爆実験の「完全成功」を
伝えていた。
日本列島を越えるミサイル
発射に続く暴挙である。
金正恩・朝鮮労働党委員長は、
国際社会による制裁を
ものともせず、
核・ミサイル開発に
突き進む決意を示した

▼映画では家訓のセリフ
だけが、イタリア語で
「ケ・サラ・サラ」と発音
される。これをスペイン語に
移し替えてできた歌が、
世界的に大ヒットした
「ケ・セラ・セラ」だった

▼ペギー葉山さんらが歌う
日本語バージョンでは、
「なるようになる」と
訳された。
鹿島さんに言わせれば、
「いかにも日本的な
 諸行無常的な解釈である」。
一昨日コラムに書いた、
日本国憲法が日本人に
もたらした深刻な病
「平和ボケ」にもつながって
いる

▼トランプ米大統領は
北朝鮮に対して、軍事行動を
含めた
「全ての選択肢が
 テーブルの上にある」と
する姿勢を明確にしている。
中国にとっても核実験は、
「レッドライン」
(越えてはならない一線)と
されてきた。
「なるようになる」時代は、
完全に終わった。
(産経抄 産経新聞9/4)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする