2017年04月10日

地域のみんなで不幸な親をつくり出さないために

'17年4月10日(月)
[不幸] ブログ村キーワード

決して帰らぬ子供の
帰りを待ち続ける。
その悲しみにふれた
一節が武者小路実篤の
詩にある。
<待っても待っても
 帰って来ない/
 子供をもつものは
 どんなに不幸だろう>
(『トビアスの帰り』)
◆続く1行の筆致は強い。
<だから私は人殺しは
 よくないと言うのだ>。
胸を突かれるのは
痛ましい事件のあと
だからだろう。
殺害されたベトナムの
少女の母親は
「夢であって」と涙を
流した
◆詩のいう<不幸>の
要因としては交通事故も
忘れるわけにはいかない。
過去5年間に175人の
小学生が犠牲になった。
残された者それぞれに、
待ち続ける日々がある
◆入学の季節に、
真っさらな黄色い帽子を
かぶった新1年生の姿を
みる。
同時に春の全国交通安全
運動が始まった。
歩行中の交通事故の被害は、
全年齢の中でも
小学生になって迎える
7歳が突出して多い。
運動を前にそんな調査
結果も警察庁から公表
された。
関係者以外に関心が
広がることの少ない
恒例行事だが、結果は
<不幸>の抑止に直結する
◆子供の姿があれば、
みんなで安全を見守る。
地域の目で輪禍を防ぎたい。
邪悪な影の接近を阻む
力にもなるだろう。
(編集手帳 讀賣新聞4/9)

とんぼ釣りきょうはどこまで
行ったやら―加賀の千代女

子供の帰りが遅いのは、
夢中になって遠くまで
とんぼを追いかけて行った
からだ。

子供が亡くなったという
現実を受け入れられず、
そうやって待っている
母の姿である。


孫娘は、今日小学校の
入学式を迎える
ピカピカの1年生。

道を渡るとき、
左右を見ることが徹底
できていないのが心配
である。
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2017年04月09日

米国と北朝鮮の鍔迫り合い、捨て鉢になるか北朝鮮

'17年4月9日(日)
[ミサイル] ブログ村キーワード

ソ連の駐米大使が言う。
<サーベルで威嚇する
 ときはガチャガチャと
 音が出るが、
 抜くときには音がしない
 ものだ>。
米ソ冷戦下を舞台にした
トム・クランシーの小説
『レッド・オクトーバーを
 追え』(文春文庫)で
ある
◆音もなく、セリフ
そのままだろう。
米国のトランプ大統領が
前触れなしの電撃作戦を
決断し、シリアの政府軍
基地を巡航ミサイルで攻撃
した。アサド政権が禁断の
化学兵器を用いた、と断定
した上での軍事作戦である
◆軍事介入をためらい、
抜くぞ抜くぞの
ガチャガチャの音で
事態の好転を図った
オバマ前政権時から、
米国の姿勢は一変した
◆北朝鮮も衝撃を受けたに
ちがいない。
こちらは核ミサイルという
サーベルの開発途上にある。
米国のシリア攻撃に、
あすは我が身と恐れを
なして身を慎めばいいが、
常識では計れぬ国である。
逆に、音もなく“抜く”
ことに狂奔しないとも
限らない
◆ニュースを聞き、
<電光石火>という言葉を
連想した人も多かろう。
「電光」は稲妻、
「石火」は火打ち石の
火だという。
東アジア、とりわけ
日本に何をもたらすか。
予断を許さぬ雷鳴であり、
火である。
(編集手帳 讀賣新聞4/8)

米国は巡航ミサイルという
サーベルを抜いて斬りつけた。
北朝鮮の“つよがり”は
主として国内向けであるが、
政権の体面が保たれれば
やり方を変えるかも
知れない。
オバマ氏は自身が白人では
ないことから、
争いには遠慮があった。
トランプ氏は
米国第一の考えの下に
在日米軍基地の兵員を
退避させた上で、
北朝鮮を攻撃するかも
知れない。
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2017年04月08日

化学兵器の拡散を恐れた米国はミサイル攻撃をした

'17年4月8日(土)    
[化学兵器] ブログ村キーワード

平成6年6月、
長野県松本市で起きた
有毒ガス事件で8人の命が
奪われたとき、どれほどの
日本人が「サリン」の
存在を知っていただろう。
青酸カリの500倍の毒性を
持ち、触れただけで死を
招く。未知の猛毒に対して、
警察の捜査は難航する。

▼追及を逃れた
オウム真理教は翌年3月、
東京で地下鉄サリン事件を
引き起こした。
13人が死亡する、
国際社会にも衝撃を与えた
テロ事件だった。
今も多くの人が、
重い後遺症に苦しんでいる。

▼サリンは、
ナチス政権下のドイツで
農薬の研究から生まれた。
開発者の4人の名前から
文字を取って、サリンと
名付けられた。
ただヒトラーは、
第二次大戦での使用を断念
している。
あまりに残虐な化学兵器
ゆえに、連合国側の報復を
恐れたといわれる。

▼シリア北部の反体制派
支配地域で4日、政府軍が
空爆を行い、子供を含む
100人以上が死亡した。
現場では、
呼吸困難やけいれん、
口から泡を吹いて苦しむ
住民の姿が目撃されている。
アサド政権が、国際条約で
禁止されているサリンを
使用した疑惑が強まった。

▼国際社会の非難の声が
高まるなか、アサド政権は
関与を否定し、ロシアも
同調している。
アサド政権には、
過去にも化学兵器を使用
した“前科”があった。
米国のオバマ前政権は
報復のための
空爆を見送った。
その不作為の責任を問う
声も出ている。

▼<科学者も科学も人を
  ほろぼさぬ十九世紀を
  わが嘲笑(ちょうしょう)す>
坂井修一。
情報工学の研究者でもある
作者は、19世紀の科学を
バカにしているのではない。
人類を破滅に追い込みかね
ない現代科学の危険性を
自覚するよう、自分に言い
聞かせている。
もっと危険なのは、自らの
権力維持のために科学を
もてあそぶ、21世紀の
独裁者たちである。
(産経抄 産経新聞4/7)

米、シリア軍施設を
 ミサイル攻撃 


トランプ米大統領は6日
(日本時間7日)、
滞在先の南部フロリダ州
パームビーチで記者団に
対し、
シリアのアサド政権軍の
飛行場に対する軍事攻撃を
命じたと述べた上で、
「化学兵器の拡散と使用を
 阻止し抑止することは、
 米国の安全保障にとり
 死活的に重要だ」と強調
した。

トランプ氏はまた、
「シリアのアサド大統領の
 態度を変えさせようと
 する過去の試みは全て
 失敗し、そのせいで
 地域の不安定化が進んだ」
と指摘。
その上で国際社会に対し、
「シリアでの流血を
 終わらせ、あらゆる形の
 テロを終結に導こう」と
呼びかけた。

トランプ氏は、中国の
習近平国家主席との会談の
ため、フロリダ州パーム
ビーチの会員制リゾート
「マールアラーゴ」に滞在中。
【パームビーチ=黒瀬悦成】
(産経ニュース4/7 11:17)


北朝鮮は金正男氏殺害に
サリンを使ったと言われる。
トランプ大統領は
化学兵器の拡散を止めな
ければ枕を高くして眠れ
ない。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月07日

経済運営に自信をつけた中国は統治優先に舵を切る

'17年4月7日(金)
[経済優先] ブログ村キーワード

中国の習近平国家主席は、
これまでのように経済優先
ではなく、国内の統治を
優先する考えを打ち出して
いる。

これは日本企業にとり、
新たなカントリーリスク
(その国特有の危険性)
だと言える。

中国は2010年、
尖閣諸島沖の中国漁船の
衝突事件を機に
日本向けのレアアース
(希土類)の輸出を止めた。
12年には
尖閣諸島の国有化に抗議
する反日デモが起きた。
これからも何かあれば、
同じようなことが起きる
可能性がある。

中国政府が妥協できない
「核心的利益」に
関わるような問題が
生じれば、
技術や資本を中国に
持ち込んだ外資系企業に
対しても、中国政府は
容赦しないだろう。

中国市場が小さければ、
日本などの企業は中国から
撤退することを考えても
いい。だが今、世界を
見渡しても中国以上に
ボリュームのある市場は
ない。

特に一般消費者向けの
商品を作るメーカーに
とっては最優先の市場だ。
リスクに対する感度を高め
ながら、慎重にビジネスを
やっていくしかない。

一つのやり方は、
単独出資で事業展開して
いる日本企業は、
中国企業と合弁会社を
作ることだろう。
中国のパートナーと組んで
いれば、その事業が
おかしくなった時、
中国企業にも影響が及ぶ。
パートナーとの人脈や
信頼関係が深まっていれば、
ある種の緩衝的な役割を
果たしてくれる可能性が
ある。

普段からメディアなどを
通じ、中国の発展に
どれだけ貢献しているか、
しっかり
コミュニケーションを
取っておくことも、
できるだけやっておいた
方が良い。
10年と12年の事件が
起きた時も、
進出先の地元政府などの
利害関係者が
「あの企業はこんなに
 地元にメリットを
 もたらしてくれている」
と代弁してくれて、
救われた企業はけっこう
ある。

中国が経済から統治優先に
方針を変えたのは、
経済運営に自信を深めて
きているからではないか
と思う。

3月に開かれた全国人民
代表大会(全人代=国会)
の報告では、そうした
ことがにじみ出ていた。
経済成長率の目標は6.5%
前後だったが、
段階的に下げても十分
やっていけるとみている。
雇用がある程度守られる
ならば、中国にとって
重要なことを優先する
考え方を対外的にも
はっきり打ち出している。

トランプ米大統領が
対中貿易赤字を問題にして
いるので、これから
しばらくの間、米中間で
いろいろなことが取り沙汰
されるだろう。だが、
日本企業は米中両国が
決定的な対立になることを
前提にものを考える必要は
ないと思う。

米国が中国からの輸入品に
高い関税をかけたら、
中国には、報復関税をかけ
たり米国製品をボイコット
したりするカードがある。
両国の経済関係は深まって
おり、貿易戦争になれば
お互いのダメージが大き
すぎる。米中はどこかで
折り合いをつけざるを得
ない。

中国で事業展開する日本
企業は、こうした全体の
情勢を冷静に判断する
ことが求められる。
(此本臣吾野村総合研究所社長
 聴き手・経済部小川直樹 論点 
 讀賣新聞4/6 11(解説)面)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

旅行会社は信用第一、旅行者の安心安全を専一に

'17年4月6日(木)
[旅行会社] ブログ村キーワード

“ダルマ宰相”高橋是清が
米国に留学したのは
13歳のときである。
書類にサインし、
米国人宅に
身を寄せたが、なんだか
様子がおかしい。
牛や馬の世話ばかり
させられ、
学問をする暇などない
◆<私は驚いてしまった。
  あの時署名したのは
  身売りの契約書で
  あった・・・>
 (中公文庫
 『高橋是清自伝』)。
渡航の仲立ちをした
米国人の貿易商が、旅費と
学費をおのが懐に入れ、
奴隷として売り払った
らしい。世に不届き者の
種は尽きまじ、だろう
◆支払った金は、どこに
いったやら。
奴隷に売られはしない
ものの、海の向こうに
描いた夢が無残に砕けた
ということでは、
いくらか似ていなくもない
◆旅行先で宿泊代を追加
請求される。あるいは
出発当日、航空券が発行
されない。
無理な格安商法で破綻した
旅行会社「てるみくらぶ」
(東京都渋谷区)である。
破産手続きに入る直前まで
客を募るとは、どういう
神経だろう。
宰相の異名ではないが、
被害者がダルマのごとく
真っ赤になって憤る
気持ちは分かる
◆<天地(あめつち)
  神も助けよ草枕
  旅行く君が家に
  至るまで>(万葉集)。
いまも1100人の旅行者が
海外渡航中という。
(編集手帳 讀賣新聞4/5)
  
旅先の不安は、今も昔も
変わらない。
頼みの旅行会社が
不心得では、
旅行者は誰にすがれば
いいか。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする