2017年03月05日

宅急便なくして通販なし、通販なくして宅急便の隆盛なし

'17年3月5日(日)
[宅急便] ブログ村キーワード

大きくなった息子の洋服の
お古を、甥に送ってやろう
と思った。
個人が小さな荷物を送る
方法は、国鉄小荷物か
郵便小包しかなかった。
どちらも窓口の応対は
つっけんどんで、日数も
かかる。大和運輸
(現ヤマト運輸)の
社長だった小倉昌男さんの
実体験である。

▼昭和51年から始める
「宅急便」の大きなヒントに
なった。
電話1本で自宅まで取りに
行き、翌日には配達する。
サービスを始めて、
あらためて
気づかされたのが、
昼間の留守宅の多さである。
小倉さんはコストが
かかっても人手を増やし、
夜間配達に踏み切った。
「サービスが先、利益は後」。
小倉さんがつくった標語の
通り、その後も顧客が
求める新サービスを
次々に実現していった。

▼そんな「小倉イズム」が
曲がり角に立たされて
いる。
最初の年170万個だった
荷物の取扱量が、今や
17億個、実に千倍の規模と
なっている。
スマートフォンの普及で、
ネット通販を利用する人が
激増しているからだ。
加えて人手不足が深刻化し、
ドライバーは長時間労働を
強いられている。

▼たまりかねた
ヤマト運輸の労働組合は、
今年の春闘で、荷受量の
抑制を要求した。
会社側も、
昼間の時間指定の配達を
取りやめ、夜間配達も
早めに切り上げるなど、
サービスを抜本的に
見直そうとしている。

▼宅急便に対しては、
会社を創業した父親はじめ
会社幹部の全員が反対して
いた。それに対して労組が
賛成の立場をとったのは、
オイルショックで会社が
危機に陥ったときも
社員の雇用を守った
小倉さんへの信頼からだ。

▼小倉イズムは、
「顧客第一」だけではない。
「社員第一」でもある。
平成17年に80歳で
亡くなった小倉さんも、
業界トップのヤマトが
進める働き方改革に
エールを送っているはずだ。
(産経抄 産経新聞3/2)

ヤマト運輸も日本郵便も
指定時間帯のきざみは同じで
ある。
気の毒なのは、指定された
時間帯に不在だったときで、
一応、再配達の際に
丁重に謝ることにしている。

業界の事情を聞けば、
サービス優先らしいが、
利用者はこれからの
制度の存続も望んでいる。

風船はどこまで膨らませたら
パンクするか。
パンクの手前で手を打って
ほしい。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする