2016年10月01日

人生は森を見るときも木だけを見るときもなければ

'16年10月1日(土)
[日本ハム] ブログ村キーワード

人を批判したり、たしなめ
たりするときに用いられる
慣用句はいくつもある。
<馬鹿の一つ覚え>
<貧すれば鈍す>
<三日坊主>など、
挙げていけばきりがない
◆物事の細部に
気を取られて
全体を見るのを忘れる
<木を見て森を見ず>も、
そうだろう。
この叱責専用の慣用句に
新解釈を施し、
賛辞として使ってみたい
誘惑に駆られている。
プロ野球パ・リーグで
優勝した日本ハムの選手
たちを見ていて、である
◆一時は、ソフトバンクに
11.5ゲーム差をつけられた。
相手が11連敗し、自身が
11連勝しても追いつけない
ほどの大差である
◆客観情勢という
「森」を見渡せば、
道を開拓する心は萎えたに
ちがいない。
その日その日の対戦相手と
いう「木」だけを見つめ、
目の前の1本を切り倒す
ことに精魂を傾けての
大逆転劇である。
森を見ず、木を見よ。
野球に限らずスポーツに
限らず、絶望的な劣勢に
立たされたときの戦い方を
教わった気がする
◆歴史学者津田左右吉の
歌を思い出す。
<明日いかに ならむは
 知らず 今日の身の
 今日するわざに
 わがいのちあり>。
北の大地の誇り高き
“木こり軍団”よ。
おめでとう。
(編集手帳 讀賣新聞9/30)
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2016年09月30日

生き物である限り、結婚や出産は個人の選択だろうか

'16年9月30日(金) 
[未婚者] ブログ村キーワード

交際相手のいない未婚者が
男性で7割、女性は6割に
上ることが国立社会保障・
人口問題研究所の調査で
分かった。

5年前に比べて男女とも
10㌽近い伸びである。
こうした流れが
今後も続いたのでは、
未婚・晩婚化がさらに進み、
少子化が一段と加速しよう。
極めて深刻な事態だと
認識しなければならない。

さらに心配なのは、
交際自体を望んでいない
人が未婚男性の約30%、
女性の約25%に上る
ことだ。
別の内閣府調査では、
恋人が欲しいと思わない
人の半数近くが
「恋愛が面倒」と答えて
いる。

安倍晋三政権は結婚や
出産に対する国民の願いが
かなった場合の
「国民希望出生率1.8」を
実現する目標を掲げている。
良縁に恵まれないうちに、
交際自体に消極的になって
いる人が増えているという
ことだろう。

政府は
「待機児童ゼロ」など
子育て支援策に取り組んで
いる。それも結婚する人が
増えてのことである。
子育て支援と同様に
結婚支援も強力に推進する
ときだ。

未婚者の9割弱がいずれ
結婚したいと考えている
点は心強い。それでも、
結婚や出産は個人の選択では
ある。誰かに強要される
ものではないが、こうした
希望がある限り、
官民をあげて支援の輪を広げて
いきたい。

少子化社会対策白書によれば、
20〜49歳の4割が
「結婚生活にかかる
 お金」を心配している。
雇用の安定が最優先課題で
ある。

年収300万円未満の男性で
未婚者が多い傾向にある。
正社員を増やし、所得を
高める企業経営が求められる。
政府の強力な後押しが
不可欠だ。

出会いのきっかけを増やす
ことも大切である。職場は
もとより、最近は学生時代の
出会いが交際や結婚に発展
するケースが増えている。
ボランティア活動など
自然な形で男女が親しく
なれる機会の創出も望まれる。
周囲で縁談を勧める
「世話焼き」が
もっと増えていいのでは
ないか。

何より重要なのが、
社会全体での機運づくりだ。
結婚や出産の厳しさ
ばかり強調する情報が
あふれ、
未婚者が尻込みするのも
建設的ではない。

子供と触れ合う機会の多い
人ほど結婚を肯定的に
考える傾向もみられる。
既婚者に期待したいのは
家庭を築き、子供をもつ
喜びや充実感をもっと語る
ことである。
(主張 産経ニュース9/28 05:02)

生命の誕生は
自然の摂理であろう。
それを頭で考えるから、
つまらない
性犯罪に走る者も出る。

子はかわいいはずだ。
性行為はその摂理に
導かれたものだし、
快感は単なる
”おまけ”なのだが。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

武士道精神が力士を育てる、豪栄道の境川部屋の場合

'16年9月29日(木)    
[境川親方] ブログ村キーワード

舞の海さんが
頭にシリコーンを入れて、
新弟子検査に合格した
逸話はあまりにも有名で
ある。
その2カ月前に一度、
基準の身長に足りず、
不合格を言い渡されていた。

▼その時、まるで
自分のことのように
落ち込んだのが、日大の
先輩でもある現在の
境川親方だった。
当時の師匠に、なんとか
入門できるよう、
涙ながらに訴えてもくれて
いた。舞の海さんは
後になって知る
(『勝負脳の磨き方』育鵬社)

▼そんな親方が率いる
境川部屋は、角界屈指の
稽古の厳しさを誇っている。
高校横綱だった豪栄道は、
稽古を見学してすぐに
入門を決めた。
「10年に1人の逸材」の
前評判通りの快進撃が続く。
かと思えば、野球賭博に
関与して謹慎処分を受け、
度重なるケガにも
泣かされた。

▼山あり谷ありの
土俵人生を経て、
かど番大関はついに悲願の
初優勝を果たした。
しかも全勝である。
何度も豪栄道から助言を
求められてきた、
舞の海さんの喜びも
ひとしおだろう。
「これから相撲界の中心に
 なるのは、境川部屋」。
舞の海さんは3年前、
小紙のコラムで言い切った。
恩義ある先輩への
お世辞ではないらしい。
「部屋が、武士道精神を
 伝えようとしている」
からだ。

▼親方は弟子たちに、
特攻隊員が出撃前に
家族にあてた手紙の朗読を
聞かせてきた。
部屋の旅行でサイパン島を
訪れた際には、
弟子といっしょに、
落書きで汚された慰霊碑を
磨いた。
先人の犠牲のおかげで、
相撲が取れるありがたさを
忘れず、日本人としての
誇りを持って生きてほしい。

▼豪栄道は大関昇進の
口上で、そんな親方の
教えを「大和魂」と表現
した。
11月の九州場所には、
平成10年の若乃花以来と
いう国産力士の綱取りが
懸かっている。
何より魂のこもった相撲を
見せてほしい。
(産経抄 産経新聞9/26)
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2016年09月28日

病人、怪我人にとって、点滴は神仏からの賜物なのに

'16年9月28日(水)
[点滴] ブログ村キーワード

永井荷風は夜中に目覚めた。
よほど前から雨が降って
いたとみえて、
<点滴の響きのみか、
 夜風が屋根の上にと
 梢から払い落とす
 まばらな雫の音をも
 耳にした>。
随筆『花より雨に』に
書いている
◆点滴はもともと雨だれを
意味し、
「点滴、岩をも穿つ」
という慣用句もある。
1年ほど前、脳の血栓を
溶かす点滴注射を受けた
病院のベッドで
「点滴、血栓を穿つ」
と胸につぶやきつつ、
薬効に深く感謝した覚えが
ある
◆わが脳梗塞に限るまい。
病根の岩盤にひと滴、
ひと滴、治療に通じる
トンネルを穿ってほしい。
どんな病気であれ、
入院したことのある人は
祈るような気持ちで
点滴を受けた経験を
お持ちだろう
◆犯人像も動機もまだ不明
ながら、薬剤を凶器にした
殺人事件が
病院内で起きるとは
にわかに信じがたい。
横浜市神奈川区の
「大口病院」で、何者かが
点滴に消毒液らしき異物を
混入したとみられる事件
である。
男性の入院患者(88)が
中毒死した。
<ああ朝だ 生きてゐる耀きの
 中にゐる 点滴の粒が
 光って落ちる>
(石井登喜夫、歌集『東窓集』)
命の恵みである滴りを、
毒の滴りに変えた者が
いるらしい
◆誰だ。
(編集手帳 讀賣新聞9/27)

手の甲に刺した点滴の針が、
カブト虫が爪を立てて
ずっと止まっているようで
不快だったが、
点滴棒に掛かった薬の袋には
「プラスアミノ」と書かれて
いて、数分ごとに
傷口がよくなるのが分かった。
腹口鏡手術で、がんの疑いの
ある胆のうを摘出した後の
処置である。

幸い、胆のうの
「ポリープ」は脂肪の塊で
あった。

最近、障害者施設での殺人
事件やこのように
病院での点滴毒物混入事件が
起きている。
介護や病院の現場に
社会のひずみが起きている
のだろうか。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月27日

わが国と戦火を交えた国で怨讐のかなたを目指す人たち

'16年9月27日(火) 
[英国] ブログ村キーワード

英国では70年以上前に
戦火を交えた日本を
「残虐、野蛮」と見なす
ステレオタイプもある。
そんな汚名の
返上に取り組む
「英国ビルマ作戦協会」
会長の
マクドナルド昭子さんが
ミャンマー(旧ビルマ)の
駐英大使から面会を
求められた。

ミャンマーでは
先の大戦中、日本軍と
英軍が激戦を展開し、
多数の犠牲者を出した。
戦争捕虜となった
英兵士らを従事させた
「泰緬鉄道」の建設は
死者が続出して悲惨を
極めた。

英国人男性と結婚した
マクドナルドさんは、
陸軍中尉として
インパール作戦で戦った
父親を持つ。
捕虜や強制労働を体験した
元英兵や遺族が
日本に憎しみを
抱き続ける中で思い悩んだ。

「謝罪だけすれば
 よいのか」
「日本兵だけが
 残虐だったのだろうか」。
戦争ではどの国の兵士も
異常な行動をとるはずだ。
そこで、
「相互理解なくして
 和解はない」と考えた。
「憎しみを取り除くため、
 相手と心を割って
 歴史から
 話し合わなければ」。
地道に元英兵と理解し合い、
元英兵と靖国神社を訪れた。

ミャンマー大使は、
「日英和解を望んでいる」
と協力を申し出たという。

最近では英国人の65%が
日本を好意的に捉え
(BBC放送)、「和解」は
成功しつつある。
在野の民間人が
日本の名誉回復のために
汗をかいていることに
エールを送りたい。
(岡部伸)
(汚名返上に在野の努力
 外信コラム ロンドンの
 甃(いしだたみ)
 産経新聞9/26 9(国際)面)

 
参考
 泰緬鉄道
 (泰緬はタイとビルマ)
  太平洋戦争下に日本軍が
  タイのノンプラドックと
  ビルマのタンビサヤとの
  間に強行敷設した鉄道。
  1942年着工、翌年完成。
  延長415q。
  酷使により連合国軍捕虜
  1万3000人、アジア人
  労働者数万人が死亡。
  国際的非難を招いた。
  ビルマ側は戦後撤去。
        (広辞苑)
 BBC
  British Broadcasting
  Corporation
  英国放送協会
   (ジーニアス英和辞典)

既公開ブログ
小菅信子教授が和らげた英国の反日感情
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする