2017年09月25日

防御が即、攻撃になる、そんな鍛錬が欠かせない

'17年9月25日(月)
[空手] ブログ村キーワード

空手に先手なし
船越義珍「空手道二十訓」

かつては離れ小島だった、
那覇市の奥武山(おうのやま)
公園。今は陸続きとなり、
運動公園として整備されて
いるが、往時は
リュウキュウマツが
生い茂っていたという。
この地を愛し、雅号を
松濤(しょうとう)
(松風の音)と名付けた
空手家がいた。
沖縄の武術「手」を
空手として本土で広め、
近代空手道の父と呼ばれる
船越義珍である。

奥武山の義珍を顕彰する
碑がある。
刻まれた文字は
「空手に先手なし」。
「手」に昔から伝わる
言葉だが、義珍が
「二十訓」の一つに
掲げて有名になった。
空手家は先に手を
出してはならない。
表向きはそうとれるが、
日本空手協会前会長の
中島伸之さん(82)は
「防御が即、攻めに転ずる
 という空手の極意」と
語る。受けると同時に、
一撃必殺の攻撃で相手を
倒す。
それはスポーツ空手には
ない、武術としてのすごみ
でもある。

伝説の達人たちから教えを
受けた義珍は、元々は
沖縄の小学校教員だった。
1922年、東京で
古武道体育展覧会が
開かれる。
義珍は沖縄県学務課に
要請され上京、演武を
披露。
この時、空手も初めて
真に海を渡ったのである。
妙技に驚いた人々から
教授を請われ、
家族を残したまま東京で
指導を続けることになる。

「広く受け入れられたのは、
 船越先生が人格者だった
 からでしょう」。
中原さんは言う。
無一文の義珍は学生寮の
3畳間に住み、寮費を
まけてもらう代わり、
掃除や面会の取り次ぎなど
「玄関番兼庭番」を
しながら空手を教えた。
すでに50歳半ば。
「船越先生」を訪ねる人は、
尻をからげ、庭を掃く男を
誰も当人とは思わなかった
という。

それから15年ほど。
全国に広がった門人たちの
尽力で、東京・雑司ヶ谷に
本土初の空手道場が建設
される。
「松濤館」と名付けた
道場を、義珍は
「私の生涯の中で獲得した
 最も美しい『もの』」と
自伝に書いている。
それが一瞬で消えたのが、
戦争だった。
一方、沖縄も焦土と化し、
帰れぬ場所となった。
「私と空手は、
 敗戦を機に
 中央に取り残されて
 しまった」。
義珍は古里の松濤の風景を
再び見ることなく、
88歳で世を去ったが、
空手は義珍の願い通り、
世界へと広まっていった。
(名言巡礼 空手に先手なし
 讀賣新聞9/24 日曜版1面)

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2017年09月24日

仕事に時間をかけることが業績の向上につながる

'17年9月24日(日)
[経営責任] ブログ村キーワード

企業を統べる。
そんな立場とは無縁ながら、
得心は行く。
不祥事の泥沼に落ちた
企業のトップがいかに
経営責任を果たすべきか、
弁護士の国広正さんが
論じている
◆<これは、
  一人の人間としての
  「覚悟」の問題であり、
  生き方そのものでは
  ないだろうか>
 (『修羅場の経営責任』)
現実から目を背けず、
責任の所在を明らかにし、
根本から改める。
心底からやりきる覚悟が
経営者になくて、
再生など果たせるはずも
ない
◆覚悟の程を、裁判所も
見定めたかったのだろう。
労働基準法違反に
問われた電通の初公判に
山本敏博社長が出廷した。
略式起訴を受けた
東京簡裁が、書面上の
審理だけでは足りないと
開いた正式裁判である
◆「仕事に時間をかける
  ことがサービス品質の
  向上につながる」
との思いこみが会社に
あった。
山本社長は明かし、
「働き方も働きぶりも
 信頼される会社」にする
ことが自分の責務だ、と
語ったという。
その言やよし。
真に偽りがないか、
厳しく問われ続けよう
◆過労自殺に追い込まれた
高橋まつりさんにも
覚悟は届いたのか。
心耳を澄ますべき企業の
経営者は、電通ばかり
ではあるまい。
(編集手帳 讀賣新聞9/23)

以前、企業は誰のものか、
という議論が起こった
ことがある。
株主が成果ばかりを求めて
いるようだと、
経営者も苦しいだろう。
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2017年09月23日

みんなで言語としての日本語を大事に守らなければ

'17年9月23日(土)    
[世論調査] ブログ村キーワード

流行語や新語の意味が
わからなくて困るという
人が、6年前の40%余り
から55%に増えた。
文化庁の
「国語に関する世論調査」
の結果である。
加齢とともに割合は高まり、
60代だと70%近い
◆ネットの影響が指摘
される。若者の言葉を、
上の世代がスマホなどで
頻繁に目にするように
なったことの反映だという。
マッチポンプではないが、
それで困った時もネットは
役立つ。
検索機能を使えば
意味はたちどころに
示される
◆加齢で増えるものに
度忘れもある。
顔まで浮かぶ有名人の
名前が出ない。
そんなこんなで悶々と
することも検索機能の
お陰で減った
◆その分、自分で
思い出す力が衰える
心配はないか。
認知症の専門医に
尋ねると、
「あくまで可能性の話だが、
 脳機能への影響が
 じわりと出てくるかも」
との返事だった
◆何事も携帯で発信し、
応答を待つ若者を、
ノンフィクション作家の
柳田邦男さんが12年前の
著書『壊れる日本人』で
憂えている。
<自分の悩みは
 自分で引き受けるという
 自律心を育てたりする
 ことができなくなって
 しまう>。
まずは自分の頭で考える。
中高年も心すべき時代
なのかもしれない。
(編集手帳 讀賣新聞9/22)

22日のテレビ朝日、21日の
NHKでは、「さわり」の
意味を取り上げていた。
本来は「要点」だが、
多くの現代人は「出だし」や
「つかみ」だと認識して
いるらしい。

さらに深刻なのは、
漢字を手で書かないので
アンケートなどに
答えられないことだ。

病院の初診のときの
「問診票」に
「腹」と書けなくて
慌てた覚えがある。

漢字が書けなくなったら、
ボケよりも、
スマホやパソコンの
「中毒症」を疑った
ほうがいいときもある。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

日程の消化策なのか、選手の健康管理策なのか

'17年9月22日(金)
[タイブレイク] ブログ村キーワード

球場を包んだ高揚を伝えて
今も色あせない。
『最高試合』という
阿久悠さんの詩がある。
<君らの熱闘の翌日から/
 甲子園の季節は
 秋になった>
◆高校野球を愛した
作詞家をして
最高と言わしめた試合は、
1979年夏の全国大会
3回戦である。
簑島が延長に入って2度
離されながらも、
本塁打で追いつき、
引き分け再試合寸前の
十八回に星稜を破った。
<熱く長い夏の夜/
 人々の胸に
 不可能がないことを
 教え/君らは勝った>
と詩はたたえる
◆球史を彩る延長戦の
死闘はもう見られないの
だろうか。
来春の選抜大会で
タイブレイク制が導入
される。
延長十三回から、
あらかじめ走者を置いて
攻撃を始め、
決着を早める制度である。
◆選手の負担を軽減し、
故障を防ぐのが目的らしい。
確かに一人が気力で
連投を重ねる時代ではない。
選手の将来を守る意味は
大きいが、ときに
<不可能がないこと>を
教え得る高校野球の姿が
変わっていくのは少々
さみしい
◆第100回を迎える
来夏の全国大会でも
採用されるという。
効果を検証し、
健康管理策の議論を
つづけてほしい。
色あせぬ最高試合の系譜が
連なるよう祈りつつ。
(編集手帳 讀賣新聞9/21)

テニスのタイブレイクは
順当な勝敗につながると
思うが、高校野球では
サッカーのPK戦のような
実力差に無関係な結果に
なるような虞があって、
選手に気の毒である。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

トランプ氏の国連総会演説、追い込まれるか北、中、露

'17年9月21日(木)
[国連] ブログ村キーワード

トランプ米大統領による
初の国連総会での
一般討論演説は、
「米国第一」を含む、
国連加盟各国の主権を尊重
する自国優先主義こそが
世界の「平和と繁栄」の
実現に向けた
国連の活性化につながると
表明した。
背景には、米国が外交・
安全保障分野での重要課題と
位置づける北朝鮮の
核・ミサイル開発問題や
シリア情勢、テロとの戦い、
ベネズエラ情勢などに
ついて、いずれも国連を
通じた国際連携なしには
事態の打開が難しいとの
判断がある。

トランプ氏が北朝鮮による
横田めぐみさんらの
拉致問題に言及し、北朝鮮の
核・ミサイル開発を国際社会
全体の問題と位置づけたのも、
各国がそれぞれの
安全保障上の利害を
共有してこそ事態解決の道が
開かれるとみている表れだ。

日本としても、
トランプ氏が国連総会の場で
日本の拉致問題に言及した
ことは、北朝鮮の核問題に
隠れて拉致問題が国際社会の
中で存在感が低下していく
懸念を薄めた点でも大きな
意義があった。

トランプ氏が北朝鮮の
「完全破壊」に言及した際、
議場からはどよめきが起きた。
北朝鮮の国連大使も
演説途中で抗議の退席。
こうした場面もトランプ氏の
強い姿勢を際立たせた。

トランプ氏は大統領に
就任する前の昨年12月、
国連は
「集まって話して楽しむ
 クラブに過ぎない」などと
批判していた。
トランプ氏による今回の
演説は、国連を
軽視するかのような従来の
立場と孤立主義を連想させる
「米国第一」の主張を、
国連の理念である
「主権」「安全」「繁栄」と
絶妙に融合させ、
「トランプ時代の国連」と
いう新たな概念を打ち出した
といえる。
【ニューヨーク=黒瀬悦成】
(産経ニュース9/20 01:37)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする